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【BLEACH】

第55章 完現術篇 序



「おっ、今日は最速記録じゃーん。1時間で帰ってこれたわ。」


ささこに扉を開けてもらい、部屋に入る。ささこは最近ブームの猫のぬいぐるみに入って、猫に扮し外出した。

自分の肉体に入ろうと手を伸ばした時、机に置いてある鏡に目がいった。


「この飾り……。」

浦原さんからもらった簪。いまはこのアクセサリーの部分に留め具を付けて、ストールクリップならぬ隊長羽織クリップにするため改造中。現世で今、肩がけが流行っているので、隊長羽織も肩がけにしてみたら、案外こなれ感が出ていい感じになって、それ以来このようにして着ている。

胸元の花の飾りと石のチャームに触れる。

「浦原さんに……いつ、もらったんだっけ。」

疑問に思いつつも、肉体に入った。その時ちょうど、母の声がして、夕食の手伝いをしにキッチンへ向かった。




夜。着信履歴3件。全て浦原さんのものだった。何かあったのではないか、と慌てて折り返す。

「夜分遅くすいません。着信がありましたので、折り返させて頂きました。そちらで何かありましたか?」
『いやぁ~良かった~、やっと連絡ついた!』
「すぐに出られずすいません。」
『いいんスよ~。こちらのスマホに出たということは、現世なんっスね。実家っスか?』
「はい。そうです。」
『それならいいんス。いやね、うちに来るって言ってたのに、待てども来ないし、霊圧は感じないし、何かあったんじゃないかって心配してたんっス。』
「並の人間や、並の虚に殺られるほど、私はヤワじゃないですよ。待って頂いてたのに、すいません。重ねてお詫びします。」
『いやですね、そんなかたくならないでください。いよいよ復隊っスね。こちらは構わないんで、実家での時間、大切にしてください。』
「ありがとうございます。」
『ではでは、また。』


やっぱり行く予定にしてたのかなぁぁぁあ!!!

なんのために行こうとしてたのかまっっっっったく思い出せない!!!!!

この胸のドキドキは、きっと『やばい、なんの記憶もない……。』という焦りからなのだろうか。身体がポカポカとして、もう顔も熱い。やばいな、何の用だったのかまーーーったくわからない。かなりまずい。でも、尸魂界案件のことではないだろうし、全くなんでこんなことになってしまったのだろうか。
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