第55章 完現術篇 序
「そうなの!私も潤林安出身でね!よくその林で練習してたんだ!赤火砲が暴走して、蓮美さんに当たりそうになったんだけど、断空で防いだから、先輩死神かな!と思って声掛けたのがきっかけて鬼道の練習に付き合ってもらったってわけ。それから帰省の度に指導してもらって、卒業式にも来てもらったの。門の前までね!」
「ふーん。じゃああんたが鬼道の天才と呼ばれるのは」
「蓮美さん、つまりポインティちゃんのお陰だよ!」
「私のおかげってことは、私の師である喜助さんのお陰。はい、喜助さんこそ上官にしたくなったでしょー?」
「それとこれとは話が違うというか……」
なんでだ。
「でも、喜助さんじゃなかったら平子さんがいいかもな。京楽隊長や浮竹隊長もいいけど」
「やーい隊長除け者にされてるっ」
「兄様もそこにいれろ!それに浮竹隊長が良いのは常識だ!」
「京楽隊長と浮竹隊長は年の功?それが大きなポイントよ。でも平子さんあぁ見えて割りとちゃんと隊長してたんだよ。色んなことしっかり考えてるし帝王学も身につけてる。だから雛森さん、心配しなくていいよ。あの人について行けば死にはしない!100年以上も現世で生きてたんだよ?生命力ゴキブリ並よ。」
「それ言うならあんたの大好きな浦原喜助も」
「生命力はアスファルトに咲く花並よ。」
「例えがよくわからんな。」
甘い物に飽きた私達はしょっぱいものをお皿に盛り付けた。1口サイズのサンドイッチ、ポテトフライ、コンソメスープ。
「ぶっちゃけどうなのよ?転生しても記憶引き継ぐってのは。」
「どうと言われても……私には比較の仕様がないし。」
「ポインティの場合、ただ記憶を引き継いだだけではない。蓮美と全く同じ霊子で構成された魂魄なのだろう。」
「らしいね。普通の魂魄でも3~6割以上の霊子は1人の魂魄から集まるものだから前世の好みとかそういうのが引き継がれることはあるけれど私の場合、蓮美を知ってる人にとって言えば全く同じ霊力らしいし。実際私もそれ感じてる。今度、技術開発局から研究の一環ってことで、細かく調べるから、数値で表すこと出来るかもしれないわね。」
「霊子が全く同じだからって記憶引き継いだり容姿が全く同じというわけではないよね。」
「容姿については、両親からの遺伝情報だ。霊子は関係ない。」
「それは崩玉のおかげかな。」
