第55章 完現術篇 序
「わかった!みんな隊長だった時の喜助さんを知らないからそう言うんだよ!」
「1回か2回しか会ったことないからよく覚えてないけど、今とあんま変わりなくない?ポインティの横でヘラヘラしてた気がする。」
「ヘラヘラしてたよ!普段は!!でもね!仕事モードになるとめーーーっちゃかっこいいんだから!ギャップ!」
すると3人はテーブルについて座り、私のことをジト目で見てきた。
「なにさ。」
「あんたってやっぱり老け専なのね。」
「ちーーがぁぁ!喜助さん、確かにあの時より老けたけど!無精髭剃れば若く見えるよ!皆が喜助さんのかっこよさ分かってないだけ!帽子とったとこ見たことある?めっちゃかっけえんすよ。死覇装姿も最高。はぁかっこいいが止まらない。」
「なんだろ……ポインティちゃんのそれって恋愛感情というか"推し"みたいな感じだよね。崇拝までいかないけど。」
「あんたがそれ言う?」
「雛森さんとルキアは死神になったのは100年より」
「経ってないわ。朽木さんも。」
「あぁ。だから浦原のことは見たことない。」
「乱菊さんだけが頼りだったのに。」
「私、タイプじゃない男の顔は覚えらんないのよ。」
「あっそうだ!」
雛森さんが手を叩いた。
「なに?」
「私、蓮美さんに会ったことあるんだよ!覚えてる?」
「ええぇ……?でも確かに、雛森さんの家に私とのツーショあったよね。」
「そういう話はタブーではないのでしょうか……?」
「結構色んなこと思い出してるみたいだし、もう今更でしょ。」
「うん、気にしないでいいよ。雛森さん、それいつの話?」
「写真撮ったのは真央霊術院を卒業した時だったかな!出会ったのは生徒の時。」
「でも、そんときあんた先生辞めてたでしょ?十二番隊の隊長のことがあって、学校クビになったって噂よ。」
「クビじゃないですー。依願退職ですー。」
「あ、あのね。1年生の初めての長期休暇、休みの間にみんなと差をつけたくて、森の中で鬼道の練習してたの。そしたら鬼道が暴走しちゃって、歩いてた蓮美さんに赤火砲がぶつかりそうになったの。」
「森の中をなんでポインティが歩いてたんだ?」
「事件以降、第一地区の湖の畔にある家に住んでたのよ。」