第55章 完現術篇 序
「なーんて、俺は気付いてたけどな?初恋の相手の気配を感じ取られへんわけないやんな?」
「えっ、平子隊長、その!あの、大阪弁素敵だと思います!」
雛森さん、それはかなり苦しい嘘だと思うよ。
ひよ里は皿にあるものをばぁぁぁっと口に放り込んだ。
「帰る。」
「おい待てやひよ里、まだ20分時間残っとるやろ。」
「死神と同じ空間におれるか。」
ひよ里は本当に出ていってしまった。
「な〜に?あの子。」
「元十二番隊副隊長で仮面の軍勢のひよ里さんです。」
「それは知ってるけど、嫌な感じ〜」
「すまんな、気ィ悪くせんとってな。あいつは死神嫌いなんや。」
「……仕方ありませんよ。死神は貴方達に酷いことしましたから。」
雛森さんが俯いてしまった。
「あぁぁ、悪い悪い、そういうつもりで言うたんやない。今日はポインティちゃんの合格祝いやろ?高校入学おめでとさん。」
「ありがとうございます。来月から仕事復帰します。またよろしくお願いしますね。」
「そうか。じゃあまたよろしくな。」
平子さんが伝票を持って立ち上がった。
「あのまま尸魂界戻ったら、ややこしいから追いかけるわ。桃、すまんな、休みやのに上官の顔なんて見たなかったやろ?」
「あっ、いえそれは……。」
「確かに〜休みの日に日番谷隊長と出会ったらと思ったらゾクゾクするわ!」
「ここはええとこやから楽しみや。じゃ。」
行ってしまわれた。
「平子さんは仲間思いな人なんだよ。ちょっと喧嘩早いけど。」
「藍染は隊長としての顔は優しすぎたってだけで、大抵あんなもんよ?日番谷隊長なんて、私がちょーっと休憩してたらこれでもかってくらい目を吊り上げて怒鳴りつけるんだから。あの小さな体のどこであんな声出すのかしら。」
「じゃあ、皆どの隊長の下につきたい?私は京楽隊長。」
「うんうん、京楽隊長優しいもんね!でも、浮竹隊長も優しいし、すごく部下思いだよ!」
「ルキア処刑の時、結構凄いことしてたもんね。部下のためなら上とも争える人ってかっこいいよね!」
「えぇ?じじいじゃない。あんたたち老け専?それに京楽隊長なんて昼間から酒に浸って仕事しないじゃない。七緒を見てみなさいよ、副隊長の仕事以上のことしてるのよ?隊長が仕事しなかったら、副官に回るんだからね!あーもう嫌嫌。浮竹隊長は仕事するけど病弱すぎ。あと取り巻きがうるさい。」
