第11章 尸魂界篇:旅禍侵入
黒崎一護はまだ納得のいかないといった顔だった。
この斬魄刀の事だろう。
「炎系の刀だと確信してたでしょ?私の斬魄刀は特殊だからね。この子可愛い顔して地味に一番殺しに向いてる子だから……どうしよかな」
氷月を呼んだ。
「この子だったら扱いやすいからね。さて、もういっちょ!」
「なんだよ、あの斬魄刀は…炎に花?に氷って」
「佐伯隊長の斬魄刀は色んな能力があるんです。」
「山田花太郎さん、敵にペラペラ話すのはやめてください!」
「ひぃっ!すいません!」
「本気にならないと死にますよー?」
私だって本気ではない。
殺すつもりはないから。
だからこそ難しい。
「ちっ…」
「おお、やる気になりましたか!」
太刀に力が入ってきた。
「お前は、俺をぶった切りたいみたいだが その 理由はなんだ!」
「ルキアがこんな目にあった全ての元凶が 貴方だからですよ!!」
「……確かにっ 俺がルキアの力を奪った。だけど お前はそれでいいのかよ! ルキアが殺されるのをただ見てるだけで!」
「中央四十六室の決めた事は絶対なんです。」
「俺をぶった切りてぇなら応えてやる! だけど、そんなことしてもなんも変わんねぇだろ!ルキアの敵討ちする前にルキアを助けたいと思わないのか!まだルキアは生きてるんだ!!」
「……肉体を脱いでいる間は私は死神。尸魂界の掟に従うのが当然。」
本心はルキアを助けたい。
死神の力を人間に与えることが重罪とは未だ思わない
でも私は新生一番隊の隊長となる。
私情で勝手なことをしたら……一番隊隊長として、隊としての恥になる。
「私だってルキアを助けたい……でも。」
「先に貴方が私に傷を付けることができたら、貴方に協力しましょう。だけど先に私が貴方に傷を付けたら貴方を速やかに捕縛します。」
「……やってやるよ」
2秒
決着が着くまでかかった時間だ。
「痛みさえも感じない。まさしくこのことでしょ?」
「なんのことだ。」
「右肩を見たらどう?」
黒崎一護の右肩は斬られ、傷口から血の代わりに氷の結晶が出ている。
「な、なんだこれ」