第11章 尸魂界篇:旅禍侵入
「答えは簡単です。貴方が私の動きを捉えられなかった。」
「なんだよあの嬢ちゃん、いつの間に……」
「すいません、僕もみえませんでした……」
「捕縛作業に入ります。」
肩口の氷が一気に増え胴体の自由を無くした
「縛道の六十一【六杖光牢】」
捕らえられた彼に近寄った。
「くそ、動けねぇ!」
「くそぉぉぉ!!どりゃぁぁぁあ」
山田花太郎といた男も突っかかってきたが、床に氷を作ると滑ってコケて、顎を強打した。
「お前な……」
「スマン」
黒崎一護の肩口に手を添えた
「な、何を!?」
氷が溶けていく。
肩口は刀傷と凍傷で真っ赤に染め上がっている。
手を翳して手当をする。
「……これはあいつと同じ……」
あいつ、山田花太郎さんの事だろう。
「ルキアさんを助けにここまで来た勇気は凄いです。でもあまりにも無謀です。」
「顎の骨が……」
「山田花太郎さん、その人の顎を治療してください。」
「は、はい!佐伯隊長!」
「まだ隊長じゃないんだけどな……」
「そいや、隊長ってのは白いの羽織ってるよな?お前は無いのか?」
「隊長としての任命はまだです。そう、私なんかよりも強い人達がたくさんいるこの世界で貴方がルキアさんを救えるのですか。今、こうして私に捕らわれているのに。このまま貴方を総隊長の元へ突き出したらそれで終わりなんですよ。」
「………突き出したいならすればいい。できるのならな。」
心の中を見透かされた気分だ。
この人達がルキアを攫って現世にかくまってくれたら、そんな期待も捨てて無い。
でもこの人には無理だ。
「貴方たちにルキアは助けられない。……私もルキアを助けられない。」
私は新生一番隊の隊長だ。
私が勝手なことをすれば隊員にも迷惑がかかる。
特務隊だったとしても、私がルキアを助けてしまえばルキア自身にビンタを食らわされるに違いない。
治療を終える。
私は霊圧を感知した。
「さて、貴方の運命はあの人に任せましょう。」
六杖光牢を解いた。
「何してんだ、お前。」
「守護せよ、水月」
黒崎一護は刀を持った
次の瞬間、彼らは別の方向へ動き出した。