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【BLEACH】

第54章 original~反実仮想篇~


揺さぶっても何をしても目を冷めないため、ただことではないと総隊長も判断したらしく、調査を進めることにした。

「そのときの調査班長が浮竹ってわけ。」
「自分の体のこともあるから、多少医学の心得はある。だから抜擢されたんだろうけど、四番隊でもお手上げなことが俺に分かるはずがない。だけど、同期を助けたい思いで調査した。少しでも手がかりを探したよ。君は童話を読むことはあるかな?」
「童話ですか?さぁどうでしょう。」

如何せん記憶が薄いもので、とは言わなかった。

「当時はまだ執筆されていなかったが、現世で有名な童話の中に、お姫様を眠らせるというものがいくつかあるらしい。それを知った時に、現世では稀にそういう現象が起こるのだろうと思ったんだ。」
「Snow White、Sleeping Beauty」

浮竹隊長ははっと顔を明るくしてそれだ!と言って咳き込んだ。

「話は知ってるかい?」
「はい。知っています。」
「"まじない"の類ではないかと思ったんだ。」
「まじないっスか?鬼道ではなく。」
「あぁ。浦原は科学者だから、そういったものは興味無いかもしれないけれど、俺の親は信心深い人でね。少しばかりそういったものに通じてるんだ。」
「まじない、なんてあるんですか?」
「あるよ。」

浮竹隊長はまっすぐ見据えた。

「言ってしまえば鬼道も言霊の力を利用したもの。まじないだってある。それは祝福かもしれないし、災いかもしれない。周りくどくなってきたね。彼が眠っていた理由はまさにそれだった。」
「誰かに眠らされたのですか。」
「そこまではわからなかった。死神もかけようと思えばまじないをかけることができる。意識的にも無意識的にもね。」
「死神も……?」
「流魂街の者でも可能だよ。」
「現世には神様として崇め奉られて、人間の祈り、言葉から本当にそのような力が生まれた存在がいます。それはアタシたちの領分ではありませんけど。」
「その通り。現世にある何かに悪戯されたのかもしれないね。」
「で彼はその後どうなったんですか。」
「暫くしてから目覚めたよ。ずっと楽しい夢を見ていたけど、ぼんやりとしていてわからないと。間もなくして彼は休隊した。」
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