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【BLEACH】

第54章 original~反実仮想篇~


「女将さん!出しちゃって出しちゃって!」

京楽隊長がそういうのを浮竹隊長が眉間に皺を寄せる。

「酒は遠慮します。彼女が飲めないので。」
「あれ、ポインティちゃん結構強かったでしょ?」
「弱くはないと思います。でも喜助さんが飲まないなら……。」
「そ〜?残念。女将さん、代わりにあのお茶出しちゃって。」
「三番地区産のお茶だね。ちょいとお待ち。」
「京楽!」
「まぁまぁいいじゃないの。それに、今まだ話の途中なんだ。浮竹の方がそゆこと詳しそうだし、聞いていきなよ。」

出されたお茶は尸魂界では高級とされる茶葉のもので、夜一さんから頂くことがあった。私と喜助さんのちょっとした贅沢をする時には欠かせないお茶だ。

「美味しい。家で飲むのと違う。冷たいからかな?」
「水だしだよ。今度やってみるといいわ。」

浮竹隊長の前にもお茶が出されてしまい、『飲み終わるまでだから』と言って座った。

ちなみに、浮竹隊長は京楽隊長に用があって探していたらしい。

「浮竹にもさっきの話してあげてよ。彼の方がそういうの知ってるはずだよ。」
「何の話だ?」

同じ説明を喜助さんがした。

「大霊書回路に行けば詳しく載ってるだろうが……確かにその事件あったな。極秘案件か?」
「ええまぁ。」
「うーん、だとしたら前に似た事件があったと聞かなかったのかい?」
「聞いてたかもしれないっスけど色々ありましたからね。」
「それもそうか。」
「あれは確か僕達が初めて班長を任された年だったかな。」
「あぁ。真央霊術院を卒業して5年目の話だ。同期の男がその年から真央霊術院で非常勤講師をすることになったんだ。君と同じだな。彼は幼い兄弟が下に7人もいてね。読み書きを教えていたらしいんだ。それで人にものを教える仕事がしたいと兼ねてから思っていたんで、非常勤講師の募集に飛びついたのさ。だけど、現世実習へ同伴した際に彼は行方不明になった。」
「行方不明?」
「正確には発見された……が、眠りから覚めなかった。体にも魂魄にも異常は無いが、一度も目を覚まさない。完全に眠っていたんだ。」
「眠る……?気を失っていたではなくて、ですか。」
「寝言を言ったり、身体を動かすことがあった。眠っていたんだ。」
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