第11章 尸魂界篇:旅禍侵入
色んな所から旅禍の霊圧を感じる。
ルキアのいる懺罪宮の近くで私はそれを感知していた。
「まだ遠いみたいですね~」
「私、ちょっと様子見てくる。」
「様子見は隊長の仕事じゃないですよ!」
「隊長じゃないって!」
旅禍は一向に現れない。
私たちは暇すぎて座りながらお茶を啜っていた。
「あっちこっちで霊圧感知してるのにこっち暇すぎて泣けて来る。」
「ずーっとこのまま待機ですよ。」
「世は待つのが嫌いです!」
「お茶なんて飲んでて大丈夫なんでしょうか。」
「あれ?でも霊圧が近付いているような」
「お、こっち向かってきてる!」
「みんな、持ち場に戻って。私が相手をしてくる。」
「はい!」
私はゆっくり歩いた。
ちょうど彼らが私と鉢合わせするように合わせて。
私をみると歩みを止めた。
「女……いや、女の子?」
「女の子だな。」
「なに鼻の下伸ばしてんだ、ロリコンが。」
「は?俺はロリコンじゃねぇ!どっちかってと熟れたくらいが」
「はっ気持ち悪ぃ」
「んだと!」
完全に空気になってしまった私だが横を見ると四番隊の山田花太郎がいた。
「あれ?なんでここにいるの?」
「あぁ……ええと、その……」
「すまねぇがここを通してくれ。」
「嫌だと言ったら?」
「……頼む。」
「私はここを通さない。……いいえ。貴方に一発食らわせる。」
「俺にそのつもりはない。」
「先行は譲る派だけど…仕方が無いか。」
私は旅禍の背後を取り、刀を突きつけた。
驚いた顔でこちらを振り向く
「目で追えなかったんですね。まさかこんな幼い子が?という表情ですね。それか、女の子なのに?と思いましたか?それとも両方?はたまた『俺と同じ人間なのに』?」
「なん……だと」
「言葉そのままの意味ですよ。知りたければ剣を取ってください。殺しはしません。ルキアの敵をとらせて頂くだけ。」
「佐伯隊長!」
山田花太郎の声が響いた。
「守護せよ炎月!」
ぼうっと刀に炎が纏う。
「ルキアの敵だ?笑わせんな、処刑しようとしてるのはそっちだろ!!」
あっちもやる気になったようだ。
「あの嬢ちゃん、人間なのか?」
「はい。人間です。しかし、生まれながらにして死神の力を得ていた、とか。」