第11章 尸魂界篇:旅禍侵入
「…ククッ猿芝居はやめたまえヨ。我々隊長フゼイが相手の魄動が消えたかどうか察知できないわけないだろ。それともそれが出来ないほど君は油断してたとでも言うのかネ!?」
「…始まったよバカオヤジ共のバカ喧嘩が…付き合いきれねぇな…」
と同意を求めるように私と目を合わせたのは冬獅郎。
「いややなあ~まるでボクがわざと逃がしたみたいな言い方やんか」
「そう言っているんだヨ」
「うるせえぞ涅…今はオレがこいつと喋ってんだ!すっこんでろ!!オレに斬られてえなら話は別だがな!?」
そう言って更木隊長は涅隊長を睨みつけるそこに威厳に満ちた声が響いた
「やめんかいみっともない…更木も涅も下がれ!…じゃが今ので御主が此処へ呼ばれた理由は概ね伝わったかの。今回の御主の命令なしの単独行動、そして標的を取り逃すという隊長としてあるまじき失態!その為の隊首会じゃ。何ぞ弁明でもあるかの市丸や…」
ギン隊長はふっと笑みを漏らす
「ありません」
何も無かった。
「...何?」
「…弁明なんてありませんよ。今回はボクの凡ミス…言い訳のしようもないですわ」
ギン隊長のその態度を改めようとじぃ先生が再び口を開こうとすると突然伝令が鳴り響いた。
─緊急警報 緊急警報 瀞霊廷内に侵入者有り 各隊守護配置について下さい
その伝令を聞いた瞬間、更木隊長は一番隊隊舎を飛び出してしまった
「…致し方ないの…隊首会はひとまず解散じゃ。市丸の処置については追って通達する。各隊即時、廷内守護配置についてくれ!!」
じぃ先生の言葉を区切りに隊長達はぞろぞろと部屋を後にする。その際、藍染隊長はギン隊長に呟いた
「…随分と都合良く警鐘が鳴るものだな。市丸…」
「…ようわかりませんな?言わはってる意味が」
「…それで通ると思ってるのか?…僕をあまり甘く見ないことだ」
藍染隊長はそのまま去っていった
「……………」
その様子をただ一人見ていた冬獅郎はそのまま何も言わず部屋を後にした。
私はその場でギン隊長をじっと見ていた
「なんや、かっこ悪いな、自分。」
「そ、そんなことないです。」
「ポインティちゃんも、気ィつけてな。」
それだけ言うとギン隊長は歩いていった。