第54章 original~反実仮想篇~
「思い出に浸ることは簡単じゃ。」
「虚しくなるだけだよ。もうあの頃に戻れない。」
「戻りたいのか?」
「わからない。」
「未練ある過去は未来への旅立ちへの妨げになる。このばあさんなら、ポインティちゃんの未練ある過去を精算することができるよ。」
「話でも聞いてくれるの?」
そう言って笑ってみると、おばあちゃんが蔵に入っておいでといった。
「楽しいことを思い出して、戻りたいあの日を思い出して、そうすれば見ることができる、お前さんの望む夢を。」
蔵に入った途端、意識が暗転した。