第54章 original~反実仮想篇~
夜、21:00頃だろうか。一護が気を利かせて食事を持ってきてくれた。
「ごめん……」
「どうしたんだ?」
「ちょっとした反抗期。」
味噌汁とおにぎりと野菜炒めを食べる。
「浦原さんと喧嘩したのか?」
「喧嘩ではないけど。ちょっとイラッとしたから、今日は一護のとこで泊まってやる!」
すると一護は顔面蒼白。
「それだけは勘弁してくれ。浦原さんを怒らせることだけは避けたい。」
「え、じゃあ女子高生に野宿しろと?」
「浦原さんとこ戻れよ。尸魂界でもいいし。実家もあるだろ。もしくは井上んとこ。俺、井上のとこまで送ってやるから。」
「やーだ。それなら、石田さんのところかチャドさんのところいく。」
「だから、なんで浦原さんの地雷踏むようなことを……」
「お願い!朝イチでここ出るから今日一晩泊めさせて!」
「……俺、明日目さめたら人体実験とかされないだろうな。」
「涅隊長じゃあるまいし、そんなことしないって。」
一護はしぶしぶ了承し、お風呂を貸して頂いた。
パジャマも借りて、着ていた服は洗濯してくれるそうな。
「浦原さん、お前のこと探してるんじゃないか?」
「多分ここにいるのわかってるよ。霊圧抑えてないもん。」
「嘘だろ……やっぱりお前帰れ!」
「いーやだ!安心して、朝日が出る前にはここ出るわ。」
「そんな早く出るなら、戻れよ……」
などという一護の声を聞きながら私は押し入れに入り、一夜明かした。
喜助さんへの反抗だが、可愛いもんだろう。
私だってちょっとイラッとすれば、こうやって外出ることだってあるんだよ!って……あれ、なんでイラッとしてたんだろ。
今思えばかなり些細なことなのでは?
しかし、それでもイラッとしたのはしたので、今日はこのまま一護の家でお世話になる。明日しれっと戻っておこう。
朝。既に乾いた服を着て身支度をして外に出る。
新聞配達のお兄ちゃんに「朝早いね」と声をかけられながら、商店へと歩みを進めた。