第52章 original~空座町怪死事件篇~
ある程度怪我が良くなり、職務復帰……とはいえ、本来休隊状態の私はとくに職務もなく、最終報告書の仕上げをレンに手伝ってもらいながらしていた。
「粘膜で覆われてた部屋って『おめめちゃん』から培養した細胞だったのね。十二番隊が持ってった……うわぁ、涅隊長また変なの作るんだろうな。地下のおめめちゃんはよく焼けたのか。よかった。」
全ての資料を読んで書く内容を考える。
「……よし、これでどう!」
「………………はい、大丈夫ですね!」
「はぁぁ、私もやっとまともな報告書書けるようになったわ。作文コンクール、賞とれる自信ある。」
「あとはアリカの処遇を書くだけなので、もう大丈夫です!ここの事は僕たちに任せて、学業に専念してください!」
「はぁ、本当にごめんね。」
「いいえ!隊長が頑張ってる姿を見てますので!!我々もやらなければですよ!」
「貴方が副隊長でよかったよ、、、」
「あたしは!?!」
どこから聞いたのか、リンが扉を開けて入ってきた。
「あ、」
「もーーー隊長ぉぉぉ!!!!そりゃ、今も芋けんぴアイス作ってましたけど????!やる時はやるんですー!」
「う、うん。」
「あ、なんで濁すんです!?ちょっと!」
「レ、レンあとは任せたよ?」
そう言って私は隊首室の外に出た。
「隊長が帰ってくると、やっぱり活気づくな!」
「気持ちよく戻ってこられるように、頑張らないと!」
「かなり酷い怪我だったらしいわ。」
「隊長にもしものことがあったら、一番隊どうなるのかしら。」
「このところ怪我続きだったものね。……佐伯隊長がいるのといないのとじゃ心持ちが違うもの。元気でいてくれなくちゃ。」
などという隊員の話を聞きながら、一番隊を出た。
もう夜だから明日、現世に行こう。
私は瀞霊廷を出た。
隠れ家には明かりがついている。
「こんばんは〜」
なんだかとても埃っぽい。
「……あ、ポインティサン!」
「入っていいですかー?」
「何言ってるんッスか当然ッスよ。」
「……めっちゃ埃っぽくないです?換気してください。」
窓を開けて換気をすると、秋の涼しい風が部屋を満たした。