第52章 original~空座町怪死事件篇~
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少しだけムッとしたのは事実だが受け入れようと思った。
2人の言い分も分からなくもないからだ。
「佐伯隊長!!」
一番隊の隊員に声をかけられた。
「片桐アリカについてですが……拘留し続けるのも問題かと。」
「そうだよね。」
私は一番隊に戻って、アリカさんのところに向かった。
「こちらです。」
「あーぁ、この前の。生きてたんだ。」
特に変わった様子はない。
「どう?貴方の父親の故郷は。」
「サイアク。」
「でも、ここの拘置所はかなり新しいし、現世のソレと変わらないのよ?ここ以外はみんな土壁で真っ暗。布団なんてないわ。」
「ブタ箱なのには変わりないじゃん。飯もまずいし。はぁぁぁ。不当逮捕じゃないこれ?」
「逮捕はしてないわ。さて、少し私とお話ししましょう。」
「あんた、中学生?随分と態度でかくてうざいんだけど。それとも、死神は歳をとりにくいっていうあれ?実は中身はババア?」
「貴方の言う通り、中学生です。」
「なーんかワケあり?嫌いじゃないよ、そーゆーの。あたしも、そんな感じだし。」
「アリカさん、あの蟻の化物や細胞、地下にあった生物。あれらをどうしたかは聞いてますよね。」
「ぜーんぶ燃やしたんでしょ?ほーんと努力が無駄になっちゃったよー。特に地下のおめめちゃんはパパが作って育てたものだから、あたしも作り方わかんないのにさぁ?」
「地下からどうやって脱出したの。」
「隠し通路。あの空間はおめめちゃんそのもの。あたし以外の人間が近付いたら攻撃してくるけど、あたしには懐いてくれてるからさ、隠し通路までの道を開けてくれるんだ。」
「話を聞いた時の率直な感想、聞かせてもらえる?」
「べっつにー。あたしの子がいなくなったのは超ショックだけどさ、そもそもパパのおめめちゃんが完璧では無かったのかもしれないし。だったらあたしがパパを超えるものを作ってやろうかな、なんて。だからあの時、おめめちゃんを置いていったんだし。こんなこと言ったらここから出られないかな?」
「……貴方の家族のことを聞かせてくれる?」
「パパは子に野望を托すためにママを選んだ。研究の引き継ぎがパパの愛情だった。」
アリカはペラペラと身の上を語り始めた