
第52章 original~空座町怪死事件篇~

事件から二日後。動けるようになったので、報告ついでに喜助さんの様子を見に行った。
「喜助さ〜ん」
「もう起きて大丈夫なんッスか?」
かく言う喜助さんは夕方に退院するらしい。
「もっとゆっくりしなよ。」
「2日に1回通院しろと言われたんで、暫くはこちらにいますよ。」
「あっちの家に?」
「そのつもりッス。」
あっちの家とは、四楓院家の離れ、私たちが住んでいた家だ。
「報告書ありがとうございます。これから総隊長に報告しに行きます。生物兵器に関して私よく理解できないので、教えていただければと思って。」
「そうだろうと思って、それぞれの資料を作っておきましたよー。」
喜助さんが机の棚から冊子を出した。
「……入院しろって、安静にって言われてるのに、なんで仕事しちゃうかな……もう、有難いけど!」
「なんかこう、なんもないと落ち着かなくて……」
「うわぁ、仕事人間〜。喜助さん、ここにいた時もそんなんでしたっけ?……いや、そんなんでしたわ。」
「せやったか?なんかもっとこう、ボケーとしてた思うんやけど?」
振り向くと、平子さんと雛森さんがお見舞いに来てくれていた。
「平子さん!雛森さん!」
「あ〜ぁ、ほんまに腕のうなってるやん。」
笑いながら左腕を振った。
「だ、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫!織姫さんが治してくれるって!さすがに、身体治してっていうのはアレだから、他の小さな傷はここで治療してもらおうと思って!」
「な、治るのなら……あ!乱菊さんがね『死覇装どうせボロボロだろうから新調してあげないと♪』て張り切ってたんだけど……」
「いやいや、自分で買うよ?」
「ミニスカ履かせたいんだって〜。」
「乱菊さんに、もう前のデザインので発注してるって伝えてください。」
「だよね〜わかった!」
「俺はミニスカがええと思うけどな!そう思わんか?喜助。」
「どっちもどっちッスね〜そりゃ、ミニスカ派ですけど、ポインティサンが履くことで、他の男性死神に言いよられでもしたら困るッス。」
「言い寄られたりしないよ~でも、イケメン死神がいたら、スカートの丈短くするかもね?」
「えっ、」
「ま、2人とも元気そうで何よりや。今から報告やろ?その手じゃその資料持てんやろうし、ついていったるわ。」
「じゃあ、あたしは隊舎に戻って……その前に乱菊さんにお話してきますね。」
