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【BLEACH】

第52章 original~空座町怪死事件篇~



非常階段を使って2階に上がり、よく注意してナースステーションに息を潜めた。

すると、ガタガタという音が廊下に響いたので、恐る恐る様子を見てみた。

「喜助さん!」

喜助さんが座り込んでいた。

「あはは、暗くて躓いてしまいました。」
「喜助さんでも転ぶことあるんだ。」

そう言って立たせてライトを渡した。

「はい、持ってきたよ。」
「それがッスね……光はマズイみたいッス。」
「え?そうなの?」

喜助さんは散らばったメモ用紙を私に読んだ。

「3枚のメモを見つけました。内容を総括するとここには虫のような化け物がいるそうッス。」
「それが生物兵器。」
「班長さんが医局で見つけた生物兵器に関する資料を隠していました。資料は全てドイツ語だったんで流し読みしてたんッスが、」
「え、読めるの?」
「えぇまあそれなりには。で、それを要約しますと、尸魂界で培養した何かの細胞を蟻に植え付けて作ったそうです。明かりや香り、音に敏感とのこと。」
「生物兵器の蟻の巣とかあったらやばくない?というか、ビジュアル的に無理。」
「壁や床、天井が緑色の粘膜に覆われた部屋がありました。おそらく蟻に移植する細胞をあそこで培養しているのでしょう。」
「そんな所まで調べてくれたんですか。ありがとうございます。」
「いいえ、懐中電灯はありがたいですが蟻の化物を倒してからにしましょう。蟻の巣と言いましたが、資料を読む限り、女王蟻一体しかいないそうです。」
「もしかしたら働き蟻もどこかにいるのかもね。」
「……ふぅ」

喜助さんがバンバンと顔を叩く。

「疲れました?」
「久しぶりに動いてますし、翻訳作業が地味に疲れました。」
「すいません、戦いなら力になりますから!……喜助さんの方が強いけど。」
「そうッスね、戦いは任せましょう。……ところでポインティサン、なにか変わったことありませんか?」
「変わったこと?」
「ええ。」
「ん〜特に、、?具体的になにか?」
「……いいえ、1階に行きますか。」

喜助さんに続いて歩く。階段の途中の窓から月明かりに喜助さんの項が見えたとき、気付いた。


「あ、喜助さん!」
「どうしました?」
「首、掻きました?」
「あー、虫に刺されたみたいッス。」

今考えてみれば、喜助さんは首を気にしている素振りがあった。
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