第52章 original~空座町怪死事件篇~
「喜助さん、そのメモってどこでみつけたの?」
「初めのメモの日付のところよく見てください。」
「今日の日付じゃない!」
「その通り。それ部屋の番号を指してます。」
「なるほど。」
喜助さんが地図を見ているのを下から覗くようにみると、裏面に
強烈な痒み 刺すような痛み 目眩及び眠気 全身の痛み 溶けるような快楽 意識喪失
と走り書きがあった。
「後ろになにかあるよ。」
「………………なるほど。」
そう言って喜助さんは沈黙した。貴方の沈黙怖いんです。
「これからの行動の選択肢としては。彼が遺したものを見つけるか、それとも、片桐を探すか。」
「メモを探して情報を得てからボス戦に行きたいのが本音。」
「ええ。しかし次の犠牲者を出さないためには」
「片桐が先。」
「アタシもそれに賛成ッス。ポインティサンはここを出て東雲四席に現状を伝えに行ってもらってもいいッスか?」
「喜助さんは?」
「アタシはもう少しだけ探索します。30分後に2階のナースステーションで落ち合いましょう。」
「ひとりで?」
「こう見えて、貴女より修羅場はくぐってます。」
「……わかりました。」
「それと、東雲四席たちには絶対にここには入らないように伝えてください。」
3階から1階に続く外の非常階段を使って外にでた。その際、中の様子をちらりと見たが特に人の気配はなかった。
東雲四席たちは私を見て近寄ってきた。
「浦原殿は?」
メモの内容と今の現状を口頭で伝える。地図は渡されているので、それを見せた。
「俺たちは行かなくてもいいんですか。」
「今の内容を尸魂界に報告した後は待機。それと、誰か通信機と懐中電灯を2つ貸して。荷物没収されてるから連絡手段なくて。」
通信機と懐中電灯をかりた。
「浦原殿は今なにを?」
「2階の調査だって。地図を頭に入れたってすごいね。あ、そうだこのブレスレット破壊できる?」
鬼道を使うなりなんなりしてみたがびくともしなかった。
「仕方ないか。ありがとう。夜明けまではみんな待機。連絡を待つように。」