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【BLEACH】

第52章 original~空座町怪死事件篇~


「それはこの内容っス。」

戻ってきた喜助さんが紙をヒラヒラと揺らした。

記録を覗いた。それは先程の記録書とは異なる筆跡だ。

「それ は、先に調べに行かせた、部下が 書いたものだ。」

・侵入した部屋で異臭を嗅いだあと、意識を失った。
・身体の自由を奪われ、斬魄刀や手荷物が奪われた。自力で拘束具を解いた小野隊員が鍵の束をもってきた。手錠の鍵束と思われる。
・2階の部屋を調査。
・光源が無いため、調査は困難である。しかし、人の気はない為、じっくり捜査ができる。
・一班の全滅を確認する。皆、変死事件同様、首がなかった。
・3階の部屋を調査。班長以外と合流。小野隊員、清水隊員、鳥羽隊員が身体の痛みを訴える。
・3人を301号室に残し、班長を探す。
・班長と合流、1階を三笠隊員と自分、班長と別れて調査

その後のメモは乱雑な字が並び全く読めなかった。

「301号室?」
「全員いましたよ。横になってもらっています。」
「そうですか、よかった。」

喜助さんは彼をまじまじと見つつ、彼に体の状態について質問した。

「体の痛み……っスか。」
「俺のことはいい…だから、はやく、はやく」
「何言ってるんですか、」

私がそう言うと、喜助さんは立ち上がって私を立たせた。

「彼がこう言うんです。アタシ達は根元を断ちに行きましょう。」
「この状態の彼を放っておけない。せめて、外にいる隊員に引き渡してからじゃないと。」
「建石サン、1階に何があるんっスか。」
「片桐がいるはずだ。」
「そういうことです、ポインティサン。貴女の言った通り、ボス戦になりそうですがここで時間を割くよりも、片桐を拘束した方が良いのではないですか。」
「この人を見捨てろと?」
「今は、です。」

喜助さんの顔が見えない。何か考えがあるのだろうか。

「佐伯隊長、どうか、行ってください……」

建石サンがそう言うので、すぐに戻ると約束し、その場を後にした。


階段へ向かおうとする喜助さんに、寄り道をしたいと申し出る。

「301号室の様子を見に行きたいです。」
「それは許可できないです。」
「なんで?」

アタシが許可出す権限はないっスけど、と言いながら帽子を目深く被り、こちらを向いた。


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