第52章 original~空座町怪死事件篇~
「レミリアちゃん??」
通信機でレミリアちゃんに電話した。
「今から資料送るから、この人が何者なのかを調べて欲しいの。」
『えぇ?あっ、送られてきました。これ、例の事件と関係あることですか?』
「あるかもしれないの!」
向こう側でペラペラと紙をめくる音が聞こえる。
『はぁ。わかりました。やりましょう。これだけの資料があれば一日でなんとかなります。』
「お願いします!!」
一日、と言わず日が暮れて真っ暗になったころに連絡が入った。
『尸魂界を追放された元死神の線でそちらに人員を配置して調べさせたところ、ビンゴでした。』
「やはり、そうなのね。」
『資料送ります。そちらで確認をお願いします。』
「ありがとう、みんなにもお礼言ってね。あ、送られてきた。」
「どれどれ」
前所属八番隊 片桐松治
300年ほど前に斬魄刀の没収、霊力一部剥奪、尸魂界追放されている。
初代創業者の名前は恐らく偽名でこちらが本名か。
「喜助さんと同じですねー」
「彼は少しだけ霊力を残されたようですが……資料を見る限り鬼道を扱えないレベル、整とかわりないくらいですね。」
「何をしたんっすか?」
「これですね、」
喜助さんが指を指した。
尸魂界を脅かす生物兵器の創造、及び隊員4名を当該生物兵器による殺害。
「……喜助さん、喜助さん大丈夫ですか?加担してません?あの材料……現世では手に入らないんですよね?」
「生物兵器、ということは生き物ッス。あれは義骸、つまり人形を作る材料なので……違うことを信じたいッスね。」
「そういえばこの人、どうして人間に見えてるの?」
「義骸でしょう。誰かのを奪ったか、作ったか、それに近しいなにかか。」
「ここまでの話からしたら、色々繋がってきましたね。変死事件、片桐の作った生物兵器によるものの可能性。隊長、どうしますか。」
「生物兵器か。ややこしいね。」
「えぇ。それ故に放っておけません。」
少し考えていると、バタバタと走りながら鉄砕さんがやって来た。
「店長、ニュースをご覧になってください。」
黙ってテレビをつけてニュース番組にした。
『変死事件、また発生か』
左上にそんな字幕があった。
「東雲四席!現場に向かって!」
「承知っす。さーて、お前らもついてこーい。」