第52章 original~空座町怪死事件篇~
「井上サンや茶渡サンに近い人間です。」
「なにかしようとしてるの?」
「さぁ。彼の周りを嗅ぎ回ってるだけでまだ接触はしてません。その人間が彼にとっての脅威なのか……はさておき、我々の把握しない組織があるということが問題ッス。」
「……その組織については一番隊の管轄になるわ。確かに尸魂界が把握してないこちら側に近い組織が存在するならば問題ね。その2点、総隊長に指示をもらう。それで、今回の事件とはなにか関係が?」
「現世での霊的事象を虚が原因と決め付けるのはよくないという話ッス。あらゆる可能性を考えるべきでしょう。」
多面的なものの見方をしろ、と教えてくれてるみたいだ。
「じゃあ、虚以外だとするとそういう霊的なものを扱う組織があるとか?」
「可能性はないことはないでしょう。霊媒師の類もそうなのですから。」
「虚だったら処理が楽なのにー。」
ふう、と息を吐いた。
すると商店の前に複数の霊圧が降りてきた。
「東雲四席たちだ。」
彼らを中に招いて、霊子分析を行った。
「部下さんたちのデータを整理してみましたが、虚の反応はないッス。しかし、死神の霊子はありますね、個人を特定できませんが。おそらく、第一総合病院へむかった人達でしょう。」
「喜助さん、第一総合病院に怪しい噂とかありますか?」
「第一総合病院の前身の診療所は明治時代初頭の頃設立されました。それから代々片桐家が継ぎ、5代目で廃業したそうっス。」
「それがなにかひっかかるの?」
「先々代、つまり3代目の院長にここの商品売ったんッスよ。」
ここの商品……お菓子でなければ……
「この顔写真を見て思い出しました。」
白黒写真だ。
「なにをかったの?」
「"何"を説明するのは難しいッスが、義骸の材料になるものッス。」
「店頭にあったけ?」
「あるわけないじゃないッスか。その筋の人しか知りませんよ。待っててください、顧客名簿を出してくるッス。」
私たちは部屋に残された。
「あ、みんなお疲れさん。お茶いれたから飲んでね。」
「あざっす。……十三番隊の奴らは生きてるんでしょうか。」
「霊力を感じないから……どうだろう。」
そうこうしていると、喜助さんが戻ってきた。
「すいません、この箱にある名簿から片桐という名前を探してくれません?」
ダンボール1箱もってきた。
