第51章 original~投獄篇~
「しかし、それは藍染の掌で転がされていただけでした。敢えて私を完全催眠をかけていない状態で真実に辿り着くまでの経過を測っていたのです。藍染は全てを話した後、『上官を陥れようとする危険因子』だとして、蛆虫の巣へ追いやりました。」
「『上官を陥れようとする危険因子』まさにそれやん。あんたはポインティをどうしたい。」
「高尚な組織である護廷隊に流魂街出身者がいること、ましてや隊長に就いていること……気に食わないわけではありません、しかしそれもまたそういう時代。仕方あありません。が、彼女はどうです?現世で肉体を持ち、罪を生み出す穢れた魂。それを瀞霊廷内に置き、隊長の職を与えるなど……」
「つまり、ポインティを隊長から退かせたいと?」
「そして、流魂街出身者の比率減らし、堕落した護廷十三隊をこの手で構成し直したいと思います。」
「中央四十六室とは馬が合ったんじゃろう。だから裏で糸を引いていた、と。」
「彼らの中には僕と似た考えをもつ者がいまして、六ノ宮家出身の賢者を通して話をしました。……霊力を借りるには、霊力に触れなくてはいけない。現世へ赴いて、彼女の霊力と契約をして、自由に借りれるようにしたのですよ。」
彼は斬魄刀を振ると、幻術世界へ飛ばされた人たちが満身創痍で戻ってきた。
「素晴らしい斬魄刀です。隊長格を一瞬で無力化だ。……さて、そろそろ」
「時間じゃ。」
夜一さんはそう言うと瞬閧で蔓から逃れた。
「な、何故動ける!!毒を入れていたはずなのに!!」
「こっちだって、ポインティちゃんの斬魄刀と戦うことを想定して来てるんやで?準備はしてるわ。アホ。」
「くそ……雷月!!」
雷月の刀身は強烈な光に包まれる。
「な、なん……この斬魄刀は!!!使用者を攻撃するだと?」
「その子とは仲良くなるのには結構時間がかかったのよ。」
私は喜助さんに抱かれて立っていた。
「何故!!何故霊力の無いお前が!!!浦原喜助!!いつの間に!!!」
「長話になりそうだったんで!義骸脱いでポインティサンを迎えに行ったんッスよ。一番隊隊舎までね。」