第51章 original~投獄篇~
「お主の目的はなんじゃ。」
花月の蔓に囚われた夜一さんが叫んだ。
「答える義理はありません。」
蔓から毒液が出ている様子で、夜一さんの皮膚が赤く爛れ、顔色が悪くなっている。
「夜一さん!!【剃刀紅姫】」
斬撃で蔓を斬ろうとしたが、蔓が伸びてそこから花が現れ、霊力を吸収すると、霊力を放った。
勢いで地面に叩きつけられる、
「喜助!!くそ……!!」
平子サンも花月の毒にやられて動けないようだ。
「幻術にかかっている隊長、副隊長たちも、もうそろそろ限界ですね。君たちには冥土の土産として目的を教えましょう。.......六ノ宮家の再興、それが目的です。」
それは我々の推測とほとんど変わりなかった。
「優秀な死神を輩出しなければ貴族足りえない。たとえ、鬼道衆へ100人輩出しようとも、死神を1人出せなくば貴族とは言えない。しかし我が家の現状は知っての通りです。」
「そういえば、ここ数年は六ノ宮家出身の死神はおらんっちゅー話やな。」
「数年?それどころか自分自身を除けばもう200年以上死神を輩出していないですよ。よって、ご覧の通り六ノ宮家は著しく衰退しました。」
「それと、これとなんの関わりがある言うねん。」
「我が家から新たな死神が出なくなったのは、教育不足、資質不足もあるでしょう。しかし、200年以上前は優秀な人材を多く輩出していました。なぜ突如そのようになったのでしょうか。」
「200年前か、六ノ宮家が最も勢いがあった頃じゃの。」
「……その頃を境に、流魂街出身者の真央霊術院入学者が増加し、死神になる者も多かった。いまの隊長を見てもわかるように、昨今は流魂街出身者でも出世していく者が多いでしょう。」
「流魂街出身だとか貴族出身だとかは関係ない。実力のある者が死神となり、それ相応の役職が与えられるのじゃ。六ノ宮家の者が出世できなかった理由というのはひとつしか無かろう。」
その言葉に、斬魄刀を引いた。
夜一さんを縛る蔓がメキメキと音を立てた。
「四楓院夜一、前任とは言え四楓院家当主である君なら我々と分かり合えると思ったのですが?」
「……ッ、思い出したわ、六ノ宮家が衰退した真の理由を……」
「なんや、それ。」