第51章 original~投獄篇~
「じゃあ、行きましょうか。」
兕丹坊が門を開けて、瀞霊廷内、五番隊隊舎に向かった。
道中、死神とすれ違うも誰も私とは気づかなかった。
五番隊の前には平子隊長が立っていた。
「こっちや。」
隊舎内に入った。
「あれが六ノ宮黎明。」
彼は、同期と談話している様子だった。
「どうする?力づくで聞くか?」
「……やめた方がいい。」
「そうッスね。」
「じゃあどうするねん。」
私はひとつ、案を浮かべた。
「平子サン、彼を見張っててもらえますか?」
「構わんけど……お前らどうすんねん。」
「総本部へ行きます。」
「おぉ、アタシも同意見ッス。」
「まさか、、捕まりに行くんか?」
「……ま、そうとも言いますけど。じぃ先生と上手に話してくる。」
「それ、ポインティちゃん、失敗したらどうするねん。」
「その時は……その時です。」
総本部隊舎、正面突破はできない。
じぃ先生の所に辿りつくには、忍んで行くしかない。
「隠密機動の方々の本職とも言うんでしょうね。」
喜助さんはふふと笑った。
「いいっスか、貴女は何があっても総隊長のもとへ行ってください。」
「……隊首室にいるのは間違いない。えぇ、行って"捕まって"来る。」
私は総本部へ乗り込んだ。
もう少し、もう少し、走れ、走れ、あと数m―
「……ハァハァ」
こちらに視線をやること無く、外を見て答えた。
「自ら捕まりに来たのか。」
雀部副隊長が、外部へ連絡をしようと動いた為、手首を抑えた。
「……お願いします、私の話を聞いてください。」
浦原さんは……きっと、私がここまでたどり着けるように、どこかで陽動をしてくれたのだと思う。
さっき、必ずアタシも行きますとは言わなかった。
きっと、無理にここまで来ようとは思ってない。
彼がいなければ、口で負かされてしまいそうだが……
「総隊長殿……」
雀部副隊長がじぃ先生へ指示を仰ぐ。
「その手を離すのじゃ。」
私は手を離した。
「さて、お主は何をしにここへ来た。よもや、自ら捕まりに来たわけでは無かろう。」
「はい、その通りです。私は捕まりに来ました。」
そう言うと、じぃ先生は深くため息をついた。
「……お主の考えはわかった。」
私はじぃ先生の足下に跪いた。