第51章 original~投獄篇~
「おい!お前ら!」
声からして冬獅郎だった。
「浦原、その荷物はなんだ。」
「物資ッスよ。」
「なぜそれを五番隊が運んでいる。」
「一番隊が今あぁやし、調達してくれる人がおらん言うから手伝ってんのや。」
「そうだよ!シロちゃん!一番隊のかわりなの!」
「…今、この状況でお前がこんな時間にそんな馬鹿でかい荷物を運ぶなんて怪しまれることは承知の上だよな?」
「勿論ッスよ。……確認します?ここにいる全員で。」
「桃、蓋開けてやれ。」
私は息を潜めた。
蓋が開く音がする。
「松本も来い。」
「はい。」
「アタシが100年前に使ってたものです。今使ってるものが壊れたんで。」
「こっちのものは?」
「例の黒崎さんのアレの材料ッス。こっちは何人かの隊長の霊力のサンプルッス。」
「……特に怪しいものはないな。」
「隊長、残念でしょ?ここにポインティがいたら現世に逃がせたとか思っちゃってたり〜」
「そんなわけあるか。行くぞ、松本。」
「はーい」
二人の霊圧が離れた。
「穿界門開けてくれ〜」
「畏まりました。」
「ほな、俺はここまでや。」
「お世話かけます。」
「…こっちのことは任せ。」
「本当にありがとうございます。」
「お互い様やろ。」
心の中で平子さんに感謝を述べた。
暫く揺れているとどうやら現世へ出たようだった。
「この辺りに置いといてくださいッス。」
「はい!」
「ありがとうございました〜平子隊長によろしくッス。」
霊圧が離れた。
ガサガサと音がして二十底が開かれた
「帰ってきたッスよ。」
私は寝転んだまま、うん、と答えた。
喜助さんが私を抱き起こすと鉄砕さんが出てきた。
「布団は敷いてあります。義骸も用意しました。結界も張り終えています。」
「ありがとうございます。」
喜助さんは私をいつもの部屋でなく、喜助さんの部屋に連れていった。
布団に私を横たわらせるとふう、と息を吐いた。
「喜助さん……」
手を喜助さんに出すときつく握ってくれたが手首についたブレスレットを見て固まった
「これは殺気石の…」
「純度の高い殺気石みたいでございますぞ、浦原殿。」