第51章 original~投獄篇~
「言っておくが宣誓した以上、嘘は今後に影響を及ぼすからつかないほうがいい。改めてもう」
「嘘じゃないです!」
「君に発言権はない。」
私はもどかしさで拳を強く握った。
一体、何があったんだ、私になんの罪がきせられてる?
「改めてもう一度聞こう。佐伯ポインティの霊体は四日前の夜11時~夜明け頃、一昨日の深夜1時から4時までの間どこで何をしていた。」
「肉体の中にいました。四日前は病院に、一昨日は現世にある私の家で眠っていました。」
私は訴えるように言い切った。
暫くの沈黙が続く。
そして一人の賢人が声を出した
「殺人罪に加え、虚証罪となると罪が重くなりますな。」
殺人罪?
どうやら、私は殺人の罪に問われているようだ。
「殺人?!どういうことですか?!」
「静粛に!」
「殺人なんてしてません!」
「君に発言権を与えた覚えはない!!」
「待ってください、本当に何のことかわからないんです!!」
「口を閉じろ!反逆罪も重ねたいか!」
その言葉に私は唇を噛んだ
発言できる場もないのか、ここの司法機関は。
「第1回査問はこれにて閉廷とする。」
その言葉が虚しく響き、私はまた拘置所に送られた。
誰が殺されたのか、犯人は誰なのか、どうして私が疑われているのか、発言できる機会も無い。
最初は脱獄も考えてみたが、鬼道を放って罪が重くなったりする怖さもあったし、霊力を分解する殺気石で出来た牢屋なのだから鬼道なんて効くはずがない
そしてとうとう己の霊力も分解され、力が入らなくなった。
考えてみればこのブレスレットも殺気石だ。
霊力の出口、鬼道を放つのに必要な部分にこれを付けられては例え通常の霊力を持ってしてもここを破るには足りない威力になってしまうだろう
食事にも手をつけることが出来ず、私は悲しみと不安で牢屋の隅で蹲るしかなかった。
最初の査問から4日後、第2回査問が開かれることになった。
しかし、そこでも発言は許されなかった。
「一つだけ、聞きたいんです。」
「勝手な発言は反逆罪だ。次は無い。」
「次回で最終査問とする。」
私は長時間立っていたのとろくに食事を食べてなかった為にその場に倒れてしまった。