第51章 original~投獄篇~
尸魂界へ入った時、扉の向こう側は厳戒態勢そのものだった。
隊長と副隊長数名がいるだけでなく鬼道衆や隠密機動までもいる。
「これは…」
状況を整理していると
「捕らえろ」
砕蜂隊長のその一言で隣にいた3人は散り散りになり、
鬼道衆が鎖条鎖縛で私を肉が裂ける程に強く拘束した。
そして隠密機動の隊員が私を二番隊隊舎の拘置所へ連れていった。
普通の牢より頑丈な作りの牢屋に入れられてしまった。
そしてブレスレットを装着される
砕蜂隊長は何も言わずに背中を向けた。
ギン隊長のことがバレたのなら仕方が無い。
しかし、隊長3人が現世に出向いたり鬼道衆まで出動することなどあるものだろうか。
私は夜明けを待った。
「中央四十六室へ向かいます。」
隠密機動隊員に後ろ手に手枷をはめられ、私は歩きはじめた。
中央四十六室内に入るのは久しぶりだ。
どこか冷やかな空間。
「これより、査問を始める。」
やはり、ギン隊長のことか。
バレたのならば仕方が無い。
逃走幇助罪、隠蔽罪になるのかな?
となれば地位剥奪だったりするのかな……
手が震えてきた。
「まずは現在の所属と役職、そして名を名乗れ。」
「一番隊、隊長、佐伯ポインティ」
それから嘘をつかないなどの宣誓の文言を声に出して読まされた。
「これから幾つか質問を行う。佐伯ポインティは質問にのみ答えよ。他の発言は認めん。」
「はい。」
「四日前の夜11時から明け方にかけてどこで何をしていた。」
四日前…は……
「道で倒れて病院に運ばれましたので、病院で治療を受けてました。」
「では、一昨日の深夜1時~4時にかけては?」
「その時間なら眠ってます。自分の家で。」
「聞き方を変えよう。佐伯ポインティの霊体はどこにいた?」
ギン隊長のことじゃないのか?
質問の意図がわからない。
霊体はどこにって一緒にいるに決まってる。
「佐伯ポインティの霊体は、四日前の夜11時~明け方どこで何をしていた。」
「…肉体の中にいたので…病院で治療を受けてました。」
「それを証明できることは?」
「証明……って…」
そんなのあるわけがない。
「一昨日の深夜1時~4時の間、霊体はどこで何をしていた?」
「……肉体の中にいました。家で寝てました。」