第51章 original~投獄篇~
「……ということがありまして」
私は喜助さんに電話をしていた。
私が恐らく疲労で倒れて病院でお世話になったことなどを話すととても心配してくれた。
『疲労なら、ゆっくり休んでくださいッス。』
「でも正直、今まで疲労で倒れていい場面なんて沢山あった気がしますけどねえ」
『積み重なっていたのかもしれないッスよ?ポインティサンは一応まだ中学生なんスから。』
「心はもう成人して落ち着いてきてるくらいの感覚ですよ。」
『どこかの名探偵さんじゃないんスから〜』
「あ、今日は駐在誰だっけ」
『一昨日から男性陣が駐在してますよ。だからウチには来てませんね。』
「あ、そうなんだ。てことは明日には交代かな。女の子だったらお世話になるかもしれませんね。…変な気起こさないでね?」
『起こしませんよ〜』
「ほんと~?」
『ほんとっスよ。』
「ん。それなら良き。喜助さんも研究ばかりはいけませんからね?ちゃんと寝て、お日様に当たってくださいよ。」
『わかってますよ。ありがとうございます。ポインティサンはしっかり身体を休めて、息抜きがてら任務関係無しにウチへ来てください。』
「じゃあ喜助さんに会いに行きますから。」
『お待ちしてます。』
「おやすみなさい」
『はい、おやすみなさい。』
電話を切る。
喜助さんと暫く会えてないな。
よくもまぁ90年も喜助さんのいない生活に耐えられたよなぁ。
「具合はどうなんですか?」
ささこも心配してくれてるみたいだ。
「どこも悪くないよ。」
「休めるときに休んだ方がいいです。早く寝てくださいね。」
私はそのまま眠りについた。
よほど疲れが溜まっているのか、死んだ様にねむっていたとささこは言った。
朝の支度をしていると母がかおをだした
「学校は休んでいいのよ。」
「ううーん。でもなぁ。行かないと……」
「お母さん、ポインティにプレッシャーを与えすぎちゃったわ。高校、行きたい所を目指せばいいからね。お母さんは応援するから。」
医者が勉強のストレスなどと言うから母が余計な心配をしているようだ。
うちの母親はそこまでスパルタというわけでもないし、今まで1度もトップの所に行けとは言ったことはない。
「大丈夫だよ、別に疲れるほど勉強してないし、プレッシャーもないし。たまたま具合悪かっただけ。」
「…でも、身体が一番だからね。」
