第51章 original~投獄篇~
「受験ねぇ。」
もうすぐ私は受験生になるため志望校を決めなければならない時期になった
「それは私が決められることではありませんからね〜」
「勉強もしなきゃなぁ。」
適当な参考書は買ってもらっているし、塾も通っている。
でも志望校が決まらない。
「この一年はレンに隊のこと任せてるしなぁ。だから頑張らないと。」
尸魂界に行くのは2週間に1回あればいいくらいだ。
私は塾へ向かって授業を受けて、自習をしたあと、夜道を歩いて帰っていた。
すると突然、視界が歪み始めた。
平衡感覚を無くして、崩れ落ちる。
貧血による目眩にしては酷い。
私はそのまま気を失った。
気がつくと翌昼だった。
「ポインティ、大丈夫?」
私の手を握るのは心配そうな母だった
「ここは病院よ。」
病院?
「塾の帰りに倒れて、通りがかった人が救急車で運んでくれたんですって。」
体は特に異変がない。
私が目覚めたと聞いて、医者が様子を見に来た
「気分が悪いとかはないですか?」
「はい。ありません。」
「倒れる時、なにかありましたか?息が出来なかったとか、脈が早くなったとか、目眩がしたとか」
「今までにないくらいの目眩がしました。」
医者は唸ってからまた声を出した
「調べた限り特にどこにも異常はありませんでしたが…貧血にしては気を失った時間が長かったですね。もう少し精密検査をしてみますか。メニエール病だったり、脳腫瘍も疑われますので。」
母は脳腫瘍という言葉に小さく悲鳴を上げた。
それから夕方まで様々な検査をしたが、特にどこにも異常はなく、健康体だったという。
「もしかしたら、勉強などの過度の緊張やストレス、プレッシャーなどによる過労の可能性もあります。ゆっくり休んでください。」
受験まで約一年あるというのにこんなことでは情けないし、受験以上のストレスなど感じてきたこの一年なのに。
隊長になったり、命を懸けた戦いをしたり、拉致られたり………
「やっぱり気分悪いかも」
「ええ??」
車を運転する母が私の方を見た
「前見て!前!」
「あ、あぁ」
もしかしたらそういうことがつもりにつもって今、ガタが来たのかな。
勉強ばかりじゃなくて、息抜きも必要かな。