第50章 original~怪異篇~
破面は樹磔を破って出てきた
「お名前お聞かせ願いますか。こんなにワクワクしているの初めてで」
淡々と話す。
「佐伯ポインティ」
「私はシャーロット・リリ。」
「シャーロットさんね、じゃあ改めてよろしく。」
刀が何度も何度も重なり風圧ができる
しかしそんな中で私は人が近付いてきてるのに気が付いた
「主様!」
シャーロットは地上に下りて青年…鷹司の前に跪いた
「シャーロット、瓢箪はどうした?」
「申し訳ございません、あの者に奪われてしまいました。」
「ほう…ここまで間近に見るのは初めてだな。」
私も地上に降りた
「鷹司さんね?」
「いかにも。うちの飼い犬がなにかしましたか?最も、こちらのものを奪ったのは貴女のようですが」
「あの瓢箪なら既にここにはありません。」
「ほう。ならばどこに?」
「尸魂界、死後に魂が導かれる世界へ持っていきますか」
「ふん。そうですか。」
「尋ねてきたのに反応薄いですね。」
「ええ。いま僕が興味あるのは貴方についてです。時々…いえ、今、この街には沢山の黒い服の霊体がいます。貴方たち何をされてるんです?」
「この世に迷える魂を尸魂界へと導く者、死神としての職務を果たしています。」
「ほう。ならば僕と一緒ですね。」
私は鞘を出して刀を納めた
「一緒ではありません。貴方のする除霊は尸魂界と現世の魂の均衡を破るもの。我々はあなたを止めに来ました。」
鷹司はふっと笑った
「何が間違ってるんですか?悪しき霊を払っているのは違いのないことですよ。」
「あなた方は魂を瓢箪に閉じ込めます。瓢箪に入った魂は一体どうなるのですか?」
「隠すつもりもありません。式神、自分はこのシャーロットに食べさせます。そうすれば進化していくのですよ。」
「虚…悪霊は魂を食らうことで力をつけます。その数が多くなれば知識もつけて、究極の形としてはシャーロットのような人型…破面になるでしょう。」
「死神…と言いましたか、随分詳しいのですね。」
「専門分野ですから。それにしても、瓢箪に閉じ込めた魂を虚に食べさせることは大変遺憾ですね。道徳的にどうかと思いますよ」