第50章 original~怪異篇~
「確かに、悪霊だった私は仮面を割ることによって人の形を成しました。」
「……うーん、」
「だ、大丈夫?ポインティ…」
「調子狂うなぁ…」
「あなたはわたしと同じ霊体のようであります。そしてその黒い衣…その刀。身なりからして"死神"と呼ばれる存在で間違いありませんか」
「ええ。」
「わたしはあなたがその瓢箪をこちらに渡してくれるのであればお怪我はさせません。」
「さっき虚閃ぶつけたくせに」
「この技をご存知なのですね。先程は失礼致しました。しかし、わたしが用のあるのはその瓢箪のみ。返して頂ければ我が同士も引き上げさせます。」
同士…虚のことか
この瓢箪に用がある?……なぜ、破面が
「この瓢箪に何の用?」
「あなたが知る理由はありませんが、強いて言うなら取り返しに来ました。」
「取り返し?これは七海が鷹司家のだれかからもらったんでしょ。」
「はい。鷹司に返します。その為にわたしが探し回っていました。」
「てことは、貴女は鷹司家の人間と関わりがあるってこと?」
彼女は自分自身について無知すぎる。
それになぜ人間と破面が関わりをもっているのか…
鷹司と破面に交流があるならそれを聞き出さなければならない。
捕縛となると力の加減が必要になり、倒すより難しい。
ここで吐かせる手もあるが…私にできるかな
「瓢箪を返さないって言ったら?」
「力づくで取り返します。」
「……そうね、貴女みたいに霊圧が高い人と戦うのなんて極力避けたい。でも私には、私の任務がある。幾つか質問に答えて欲しい。そしたらこれを返すわ。」
破面は私を見つめている。
私が鞘を出して刀を収めた
「いいでしょう。わたしの答えられる範囲であるならば。」
「そうねぇ。… 貴女はどこから来たの?」
「わたしはどこから来たのかわかりません。」
「この瓢箪を取り戻しに来たってことは鷹司家の人と繋がってるってことよね?どういう関係なのか答えられる範囲で教えてください」
「わたしの主です」
「主…か。貴女の他に仲間はいるの?」
「はい。」
「…鷹司家の人はこの瓢箪の中に幽霊を集めてるみたいだけど、その幽霊は最終どうなるのかな」
「……」
破面が黙った