第50章 original~怪異篇~
「私に任せて。大丈夫だから。」
「……うん」
そう言って瓢箪を私に渡した。
瓢箪から霊力が感じられる。
「さて……じゃあこの霊圧の主を探しに…」
と言った時、教室に向けて発光した何かが放たれた。
鬼道?だとしたら断空で防げるかも…
いや、でも死神の鬼道じゃない
それなら相殺…
いや、霊力の量と質を分析する暇はない
斬魄刀で盾を作るか……
……間に合え!!!
「守護せよ 花月!」
大輪が霊力を吸い取った。
「間に合った……盾を作ったら爆風で学校潰れそうだったし我ながらナイス判断だったかな。……みんな、怪我はない?」
「ポインティが消したの?」
「うん。まぁね、さてと……」
花月が吸収した霊力を瞬時に分析してみた。
さっき放たれたのは鬼道ではない
虚閃だった。
この霊圧も破面だったら納得できる。
しかし、なぜ現世に…
「こちら、一番隊 佐伯ポインティ。私のいる辺りに破面の反応はありませんか。」
『確認致します……え……?なに?…うそ……失礼しました。成体の破面反応です。』
「わかった。私が対処しますので空間凍結をお願いします。」
そうこうしているうちに、虚閃を放った主が現れた
「破面……」
着物のような服を着た銀色の髪で
平安時代の姫を想起させる髪形の儚げな女性の破面だ。
へその部分に孔がある。
仮面は鼻から顎を覆っている。
「破面がなぜここに。破面を統率していた藍染はもう虚圏にいない…誰の指示?目的はなに?…死神への復讐?」
その女性はゆっくりぽつりぽつりと言葉を発した
「……あなたの仰る言葉がわたしに理解できません。文脈から予測できるのはあなたがわたしを破面と呼んでいること。そしてわたしを統率しているのが藍染と呼ばれる人であること。私や藍染は虚圏と呼ばれる場所にいたこと。そして死神と呼ばれる存在への復讐を目論んでいるとあなたが思っていること。」
「なんか……めんどくさい話し方するね」
「結論として、それらは全て誤りです。わたしの名前は破面でもわたしの主が藍染という人でもわたしの居場所が虚圏と呼ばれる人でもましてや死神への復讐など考えてません。」
「……?名前というか破面っていう種族でしょ?虚が仮面を割って強くなった…」