第50章 original~怪異篇~
「雅人さんの手を煩わせませんよ!俺がやります!」
「怪我はしないようにね、修。」
逆光でよく見えないがその声は鷹司雅人のものだ。
「こら、悪霊め!雅人さんの休日を邪魔しやがって!」
虚も吼える
「さぁ!やってやんよ!!」
右手に数珠を持ち、何かを唱え始めた
暫くすると虚はひれ伏すように動かなくなった
「この程度の悪霊か!使えねぇ!さっさと死ね!ってもう死んでるか」
すると瓢箪の中に虚を入れた。
「この程度、式神を出すまでもねぇな!」
「さぁ、行こう。黒き衣の者が匂いを嗅ぎつける前に。」
彼らは外に出て帰っていった。
「追いますか」
「いや、いい。帰還しよう」
尸魂界に帰ってビデオを見た。
「魂魄を瓢箪に入れて供養する……」
「もし、魂があの瓢箪に入れられたままならば問題ですよ」
「修と呼ばれたあの男は、鷹司雅人の助手、河野修で間違いないです。」
「彼が言ってた式神ってのも気になるね」
レンが考え込む仕草をした
「レミリアさん、ちょっと倉庫の映像見ていい?」
「倉庫なら……ここでしょうか」
「もっと進めて、河野が出てきたところ」
「ここですね」
『この程度の悪霊か!使えねぇ!さっさと死ね!ってもう死んでるか』
「ここ!これ引っかかりません?」
「これ?」
「もしかして、『使えねぇ』ですか?」
「そうです。この状況からして虚が強ければ何かに利用しようとしてたのではないでしょうか。」
「よく気づいたね。なるほど……レン、レミリアちゃん、悪いけど明日の夜までに調査報告書まとめてもらえる?」
「はい。」
「わかりました。」
翌日、私は総隊長にこの件を報告した。
「なるほど…虚を利用している人間がおるやもしれぬと」
「確証はありません。次の調査で実態を調べます。」
「よかろう、続けよ。もし、人間が虚を利用してるのであれば即刻対応しなければならん。引き続き、一番隊にこの件を任せる。」
一番隊の席官を集めた
「…ということで、各々の班から人員を割いて、鷹司流の者がどのような除霊を行っているのか、調べてほしい。」
「そのように伝えておきます。」