第50章 original~怪異篇~
「ポインティ、あんさ、あんさ、肝試し行こう!」
翌日の学校。
記憶を変えた為、あの出来事は忘れている
それにしたって懲りない七海。
「うーん、やっぱ良くないよ?肝試しってさ、死者を冒涜してるって言うか……」
「お墓に肝試し行くんじゃないやん。自分の肝を試す、それが肝試し。別に幽霊がどうとかやないやん?行こうや~ええ場所みっけてん。」
「えぇ…また今度な」
「そうやって逃げるつもりやろ!?絶対やで!約束な!」
「はいはい。」
この時点で七海の行動そのものに注意しておくべきだった。
今日から尸魂界で仕事だ。
「隊長、浦原殿からです。」
仕事の話だったがいつの間にか世間話になっていた
『最近のポインティサンはうちに来る時は一番隊長として来る……アタシは淋しいッスよ』
電話越しの喜助さんの声は本当に淋しいと思ってるのか疑わしかった
「尸魂界公認の商店になってからの売上はどう?」
『そりゃもう右肩上がりで思わず口角が上がってしまいまス~』
「良かった良かった~。とりあえず、今は学校第一にしようと思ってる。冬休みになったらまた遊びに行きますね。」
『はいはい、お待ちしておりますよ。』
「じゃあまた、」
『あぁ、そういえば…お耳に入れておいた方が良いことが一つ』
「ん?なに?」
『最近、間違った方法で現世に迷える魂を魂葬…彼らにとっては除霊ッスねそれをしてる人間がいるみたいっス』
「間違った方法?」
『本当のこと言うと、正しい除霊ができるはずないんですよね、人間には。ドン・観音寺サンなんかもその1人だったんスけど。死神が魂葬を行うか、虚となった魂を斬魄刀で斬ってあげなきゃ尸魂界に行けないッスからね。』
死神の持つ斬魄刀でなければ魂は導かれない
滅却師を殲滅したのも、彼らは魂を滅却させるためだ。
殲滅の判断の善し悪しは別だが。
そう考えたら、夏の特番でよくやってる霊媒師や、霊能力者はどうやって霊的な存在を成仏してやってるのか。
『間違った除霊……それは今更なんで構わないんッスけど、少々荒々しいやり方をする方がいらっしゃって。』
「ほうほう」
『詳しくは調査中ッスけど、注意喚起しておくべきッスね。』
『わかった、こういうのは一番隊の案件だから、総隊長に報告して動く様にする。ありがとう。』
『はい。ではまた』
