第50章 original~怪異篇~
廃工場
見るからに"いわくつき"という佇まいだ。
僅かに霊力の気配がする。
「懐中電灯持ってきてるから行こうぜー」
「楽しみだな!」
「やべぇ、鳥肌してきた!」
「写真係、いいかー?」
「私達はばっちり!」
「じゃ、誰が先頭行く?」
「おれ、一番後ろの方が怖い」
「わたしも!」
「いや、先頭のが怖いだろ。」
「私、先頭か一番後ろ行くよ」
と言うとみんなが驚いた
「なんだ、ノリノリやんか。」
「だって危ないから。」
「おい、ポインティが勇ましいで!男共でじゃんけんや!」
男の子たちがじゃんけんし、負けた火野が先頭になった。
私は一番後ろでみんなの様子を見ることにした。
「ほな、行くで!」
埃っぽい部屋の中、なんの工場だったのかわからないが独特の臭いがする。
「この臭い、大丈夫か?」
「カビくせぇ」
「やっぱり私、無理っ!!」
「みちる、くっついてな、大丈夫大丈夫、幽霊なんかいないって」
「ふぇぇ!やっぱり怖い……」
幽霊いないって思ってる人が肝試しに行く意味がわからない
何人かが写真をパシャパシャ撮る
「なんも映ってねぇ」
「奧に行こうぜー」
コンパクトは持ってきたからもしものときは死神化ができる。しかし、ささこと私の距離が遠すぎるので入れ替わることができない。この空の肉体は誰が守ってくれるのやら……ささこ連れてくるべきだった。
「二階へ行くぞ~」
「えぇ!?」
「大丈夫大丈夫」
私はみんなに着いて行った
二階の踊り場に出る
「あ」
「びっくりした、声出すなよ。なんだ?」
「……いや…なんもない」
「まさか幽霊が見えた?」
女性の幽霊が廊下に蹲っている
「んー…先に行ってて」
「お、おい!」
私は女性の前に座った
「私が……見えるの?」
因果の鎖は短くなってるすぐに魂葬しなければ
「胸が……苦しいの……もういやだ……」
「安心して、私は死神。貴女を尸魂界へ送ってあげる」
「尸魂界?」
「天国みたいなもの。」
私はその状態のまま斬魄刀を出して魂葬した
みんなの元に戻るとシラケた雰囲気になっていた
「おばけ出ねぇじゃん」
「つまんねー」
「おい、おい、君たちここの地下が一番出るって噂だぜ~」