第47章 死神代行消失編~謎の少女~
「要らないって!」
「仕方ないなぁ~サービスしますッス。」
「普通にプレゼントしてほしかった…」
ささこをぬいぐるみの中に入れてやってみると私が肉体を離れたと同時に、ささこが肉体に入った。
「おおぉこれは凄いです!」
コンパクトは私の手にあった。
コンパクトを私の肉体に近づけると、ささこがぬいぐるみに戻るようになっていて、私がそのまま肉体に入ることで元に戻ることができる。
「これはなかなか良いものね……」
ささこもぬいぐるみをかなり気に入っている。
「ポインティ!ちょっといい?」
母が部屋に入ってきたため、ささこはぬいぐるみのフリをした。
「なに?」
「ポインティ、いつから髪の毛切ってない?」
「夏からかな?」
「腰まであったら邪魔でしょ?切りにいきなさい。」
確かに伸びっぱなしだし、切ってもいいかな。
翌日、美容院で肩につかない程度のボブヘアーにした。
思い切ったけれど髪の毛をばっさりいったことで、藍染に触れられた部分を少なくすることができる気がした
しかし、首が寒い。
冬を前にこの髪型は良くなかったな。
久しぶりに帰省し、1週間程は普通の学生生活を過ごした
ちょうど合唱コンクールもあったりして、思い出も作れた。友達と遊んだりしたし、命の危険が隣にない、背負うものの無い生活を謳歌した。
そんな生活を送ってしまうと尸魂界に行くのが嫌になる。
「よく戦ったなぁ……私」
手持ち無沙汰な時はしみじみと藍染との戦いが思い出される。
「佐伯!どう訳す?」
授業中はぼーっとしてたらだめですね。
「基本だぞ~」
「そのコップは犬によって壊された…?」
「そうだな、じゃあこんどは橘、次の問題はどう訳す?」
学校の勉強という課題ができた。
溜息を吐くとどこからか声が聞こえてきた。
「ん?なんか聞こえてこないか?」
「おい、まさかスマホか?」
と先生がこちらへ来る。
『隊長~?聞こえてます~?非常事態ですよー』
心の中で黙れ黙れ黙れと念じた。
私のポーチ、鏡からだろう。ど、どうしよう。
「先生!!お腹痛いので、トイレいきます!」
とタイミングよく向こうにいた男子が手を挙げた。
その隙にポーチから鏡を取り出す。
『あ、隊長~』
私はノートに黙れと書いてリンにそれを見せた。