第46章 original~霊障篇~
「大丈夫、起こすから。」
暫くすると、ほぼ同時に大多数が眠りについた。
起きている数名が異変に気づいて周りの人を揺さぶる。
「リン、一護、起きて。」
霊力で刺激してやるとすぐに目覚めてくれた。
「……盲の婆さんには姿が見えぬが、そこにおるよのう。」
祭壇の前に座っていた高齢の女性がこちらに歩いてきた。それを見て、神職の格好をした男性がこちらに走ってくる。
「お前達は何者だ。」
「見えてる……みたいね。」
「ややこしくなりましたね。」
「人間相手だと攻撃もできねぇからな。」
そのような会話を聞いてか、彼は札を取り出した。
「やめておけ、彼らは我々の祖の仲間だ。」
「ということは、黒き衣の武士?」
「左様。」
黒い衣の武士、なるほど確かにそう見えなくもない。
しかし、
「祖、と言うと我々の血を引いているってことです?」
リンが問う。
「黒き衣の武士よ、何も見ずに去ってくだされ。我々は神を鎮めなければならぬのだ。」
「神ってのはなんだ、人から霊力を奪ってまで崇める必要があるものなのか。」
「あぁ、その通りだ。邪魔をすると言うならば……!!」
起きている数名で呪文を唱えはじめたと思えば、霊力が奪われていった。
「一護はまずい!離れて!」
「縛道の四【這縄】」
リンの縛道で何人かが縛られる。
「やめておきなさい、彼らには勝てぬよ。」
「しかし……!」
一護が立ち上がると、緞帳に向かって走り出した。
「この先にお前らの崇めてるもんがいるんだろう??なら、さっさと面見せやがれ!」
一護が斬魄刀で緞帳を斬った。
悲鳴とともに、そこにいた人がこうべを垂れる。
「……なんだこれ」
黄色の布を頭から被ったそれは、私たちを見据えた。
「虚……じゃない?」
一護がそう言うと、それは瞳だけを彼に向けた。
「ぐはっ!」
一護の腕に斬撃の傷が出来た。
「隊長……ハズレくじみたいでしたね……」
「そうかしらね。」
私はそれの前に歩み出た。
「構成物質は霊子ね、しかもかなり濃い。これなら霊力を多少持つ人なら姿は見えるかも。」
そう言って膝を着いた。
「我々は尸魂界より調査に参った死神です。もし、口が聞けるようでしたらお話いただければと。」