第46章 original~霊障篇~
「あ……あぁ」
「霊力が……?」
それを確認して、義骸に入った。
「ふぅ、とりあえず外に出よ!」
荷物を手に取り、部屋の外へ出ようとすると、声をかけてきたおばさんに呼び止められた。
「少しいいかしら?」
そう言って個室に通される。恐らくここでカウンセリングでもしているのだろう。
「セラピーはどうでした?」
「ええ、と。」
「ご気分優れないようでしたので、お声をかけさせて頂きました。」
「よく眠れましたよ。」
「それはよかったです。そちらの男性には、謝礼を。そして、あなた方にもこちらを。」
商品券を渡された。さらに次回来たら謝礼を貰えるとのこと。
「セラピーされた側ですのに、良いんですか?」
「構いません。やはり顔色が優れないようですので、またセラピーにいらしてください。人々の癒し、これが我々の目的ですから。」
と、にこやかに微笑む。
「先程、美しい女性がいたのですが、彼女は?」
「あの方はこの組織の会長の娘です。」
「その方とお話できたらと、思うのですが。」
「すいません、それは面会予約がないと難しいです。それかカウンセリングを受けてもらうかでないと。」
「カウンセリング?」
石田さんが引っかかった。
「とはいえ、霊的なことの相談ですよ。例えば最近なにか良くないことがおこる、とか。変な話、霊が見えるとかでも構いません。」
「除霊でもしてくれるのですか?」
「除霊に近いことはできますよ。」
「……でも、そんな非科学的なこと。」
自己否定wwwととなりでリンが笑い転げている。
「世の中には非科学的なこともあるんですよ。」
「貴方は、信じているんですか?」
石田さんの問に対して首を縦に振った。
「勿論です。私は見えませんけど!」
そして、続けた。
「この世界にはその類で悩む人が一定数います。しかし、それは周りには理解してもらえないもの。故にそういった人々の救済をするのが我々です。」
立派な題目だこと。
すると、部屋にノックが響いた。
「すいません、カウンセリングを受けたいという人が……」
「予約は?」
「されてません。」
「時間あるし、話だけでも聞こうかしら。ごめんなさいね。また是非来てください。」