第46章 original~霊障篇~
「それは家系的なもんだろう、俺の親父が何者かわかってないけど、ありゃ死神だろうし。俺みたいな家系でなくても霊力をもって生まれたりするのか?」
「みなさんの友人……たつきさんや浅野さんたちは"そんな"家系の人?」
一護と織姫さんは少し考える素振りをした。
「あいつらは俺の霊力に当てられたんじゃないのか?」
「だったら、後天的に霊力を得ても不思議なことじゃないよね~!隊長ありがとうございます!回復です!」
私も霊力は回復したが頭のふわふわ感がまだ治らない。
「石田たちはどうなってる!」
一護が出向こうとするのを全力で止める。
「大丈夫。死にはしない、今まで全員帰ってきた。」
「今回も無事とは限らない!」
「大丈夫。」
うちの部下もチャドさんも何故か謝礼をもらっている。3000円分の図書カードであるが、それを次回見せるとなんとお金をくれるそうな。しかも、友人を連れてきた人たちの謝礼の倍額。
「霊力を多く取れば都合がいいからまたくるように仕向けてるんだと思う。」
「体がだるくなったりするんじゃないの?そしたら、また来ようって思うかなぁ。」
「……あの居心地の良さは思う。」
「中で何があったんだよ……」
手短に『快適だった』と伝える。
「霊力奪われてだるい思いしてちゃ意味ねえよ。」
「霊力奪われてそう感じるのって霊力が高い……ちょっと違うな、霊力をつかう者くらいよ。」
鏡の中は変わりない。しかし、霊力の吸収は終わったようだ。石田さんたち自身の霊力は残っている。
「私たちにとって霊力が無くなることが何を意味するかわかるよね。」
霊力が無ければそれはただの魂魄だ。
一護が露骨に眉間に皺を寄せたので、続きの言葉は言わなかった。
「だけど人間にとっての霊力はどんな存在だと思うー?そう、あってもなくてもいいんだよ!その代わり、体力に依存し切ってる。霊力が無いと困るのは貴方たちみたいな存在くらいよね!霊力が少ない人間は、己の霊力さえ感知できない。故に知らないうちに奪われていても感じることも出来ないんだよ!」
「なるほど!だから『快適だった』で事が済むんだ!」
織姫さんが納得したところで、リンに視線を移した。