第46章 original~霊障篇~
「落ちるしかないってなんですか!」
リンに身体を揺すられて起こされる。
「んん~」
「ぐずらないでくださいっ!ほーら!起きて!」
リンがため息をついたのがわかった。
そこでぷつりと意識が消える。
目覚めたら、リンがめっちゃ怒っていた。
私の肉体が転がっている。時間はあまり経ってないようだ。
「霊体だと幾分かマシですよ。ルキアさんになんでしたっけ、魂魄を剥がす手袋借りました。」
ルキアは尸魂界にいるが、彼女の鏡の能力をもってすればこれしきの物の移動は容易い。
「石田さん、チャドさんは落ちたね。」
霊体になったからマシとはいえ、頭がぽわぽわとしている。
「このアロマキャンドルの分析とかできません?」
「そういうのはレミリアちゃんのとこか技術開発局とか喜助さんじゃないとわからないって。……あ、植物由来のものなら花月がわかるかも。」
花月に分析してもらうも特にわかることはないという。ただ現世での物質で構成されていることがわかった。
「特別なものではないってことかな。さて、これから私の肉体はどんなことになるのでしょうね。」
「霊力奪われるそうなので、あたしたちも覚悟しとくべきでしょう。」
「リンはなにかみつけた?」
「あとでまとめて報告しますよ。」
リンが卓上を指さした。
女性が指を組んでボソボソと言葉を発した。
それに倣い、周りの信者も言葉を発する。
それは不協和音な旋律のような言葉だった。
すると、すんっと力が抜けて膝を着いた。
リンも同様のようだ。
呆気に取られていると、またさらに力が抜ける。
「隊長、!」
リンが鏡を向けると、それに吸収されて気がつけば建物の外にいた。
「おい大丈夫か!」
「あれ、二人だけ?」
一護と織姫さんの傍でよかった。
リンが鏡を2人に見せる。
「これが部屋の様子。」
「見にくいな」
「霊力が奪われたから安定しないの。」
そういうリンの腕に花月の蔓が巻きついて霊力を注入すると、鏡がクリアになった。
「なんだこれは……」
「霊力を奪われてるの?でも、ほかの人達は霊力がある感じしないよね。」
「霊力が全くない人はいるけど、死神などの霊力の塊を10、滅却師を9、織姫さんやチャドさんを7、ドンさんや霊能力者を3とするなら0.1から2程度の霊力をもつ人は少なくない。一護の妹も見えるでしょ?」
