第46章 original~霊障篇~
「一応、例の件につきましては全隊士に共有済です。宿直の者には今晩は出動の可能性が極めて高いことを伝えました。」
「寮のみんなにも酒は飲むなと伝えましたので。」
レミリアちゃんと東雲四席が報告に来た。
「天月ちゃん、聞いての通り今日の夜勤は忙しくなるけど、なにかあったら休憩室にいるから声掛けて。」
「僕達も休憩室にいます。」
「なにかあったらすぐ呼んでね!」
一番近くの食事処でご飯を食べて、三人で適当に過ごした。私には個人の休憩室がある。休憩室とはいっても和室と布団だけの殺風景なものだ。しかしリンはここの方が快適だと言って離れなかったが、私だって一人でゆっくりしたいため、レンに引き離してもらった。
何分かおきに目覚め、明朝の白み始めた空の頃に執務室に向かった。
執務室は副隊長や席官のデスクがあり、それぞれが執務をする部屋である。学校で例えるなら職員室だ。
「天月ちゃん、どう?」
「おはようございます!緊急連絡はありませんでした。」
「そう。夜だから動かないのも当然かぁ。ふぁぁねむたい。」
「隊長、眠れてないんですね?成長期なんだから寝不足はダメですよ。」
「そうは言われてもね。」
窓の外から青くなった空を見た。
「休憩室で眠ってきてください。昼間の仕事に支障があれば良くないですから。」
天月ちゃんはそういって私に薬を渡した。
「疲労回復効果があります。導眠剤の役割もありますので3時間はしっかり眠れますし、8時間くらい寝たような快眠ができます。」
「苦いんでしょ?」
「蓬莱"じるし"の薬は全て苦いんです。」
「是非カプセルの導入を検討してほしいですな。」
薬を頂き、給茶機から水を出して飲んだ。
「3時間は寝ます。なにかあったら何とかしてください。」
「承知!」