第46章 original~霊障篇~
バタバタバタバタ
廊下に響く複数の足音に思わずレンと顔を見合わせた。
「報告します!!!!」
駆け込んできた死神は駐在を終えて帰ってきたメンバーだった。
「はぁびっくりした。」
「なにもそんなに慌てなくても。現世はどうでした?」
レンが尋ねると皆が口々に『呑気にしてられませんよ!』と言った。
「なによ、どうしたの。」
すると一人の死神が前に出てきた。
隈が目立ち、痩せこけている。
「こいつが恐ろしい組織に殺られたんでさぁ」
「霊力を奪われたんですって。」
聞けば、義骸に入って街を歩いていた際、可愛いお姉さんに声をかけられ着いていき、ふらふら適当に買い物などしてご飯を食べ、連れて行かれた場所はなにかの組織の集会で、霊力を奪われたとのこと。
「霊力?財力の間違いではなく??」
私がそう笑うとレンも続いた。
「詐欺やナントカ商法に引っかかったんでしょ?」
「それが、あたしもその場所に見に行ったんです!そしたら、ほんとに霊力ある人間から霊力を奪ってたんです!あたしもそこにいたら力が吸われる気分でしたので、深入りせず帰って参りました。」
「ふ〜ん、とりあえず報告書にまとめて。」
「はい!」
「あなた達は他に何か知ってることを教えてくれる?」
「ーということがあり、空座町へ"黄印風園"という組織調査のため二つの班を派遣に出しました。」
まとめた資料を総隊長へ提出し、この後の指示は私から出すのか総隊長が出すのかの判断を仰いだ。
「この件は一番隊隊長佐伯ポインティが指揮せよ。くれぐれも逐次こちらへの報告を欠かすな。」
「かしこまりました。」
藍染の一件からそう時間も経ってないし、処理仕事で総本部もてんやわんやしているから、この程度の事ならば総本部が出ることもないってことか。
「頼られたと思えば良しかな。はぁ、、私はいつ家へ戻れるのか。」
「ご実家から指示して頂いても構いませんよ。」
レンはそういうが、そうも言ってられない。
『たぁぁいちょぉぉぉ!!!!』
どこから声が聞こえたのかとキョロキョロしているとレンが指さしたのは私の姿が映る窓ガラス。そしてうっすら映るリンの姿。
リンはどこからか走ってきて、ジャンプすると窓ガラスから登場。私をマットにして。