• テキストサイズ

【BLEACH】

第45章 故郷



「昔の私を知ってて、今の私を知らない人もいるんですね……。」
「今後そういうことも起こってきそうですね。」

皆と別れて、予定通り掃除に必要なものを買い揃えた。

「思い出しにくいとかはあるけど、本当に昔の記憶もちゃんとあるの不思議な感覚だわ。」
「貴女にしか感じられないッスから共感できないことが残念ッス。」
「なんかほんとに私って蓮美の延長線なんだなって思ったよ。要は同一人物的な。一回受け入れると案外シンプルね。」
「アタシとしては、せっかく人間として生まれ変わった今の人生も楽しんで欲しいッス。肉体があるのもたかだか80年前後。魂魄のみの状態の方が長いんスから。」
「たしかにね。肉体のある人間として現世を楽しまなきゃ損よね。」
「そうッスよ?アタシらには無いものなんッスから。」
「ぶっちゃけ、人類最大の謎・死後についてを知ってしまった今、そういうの忘れそうになってたわ。なんなら、肉体滅んでも魂魄無事ならいっかー。くらいには思ってた。」
「ダメっすよ。今度そんなこと言ったら本気で怒りますから。」
「はーい。」

現世は時代の流れが速い。10年でテクノロジーも思想も文化も言葉も変化する。尸魂界はその点数千年も大きな変化のないままだ。正直変化は必要だ。

私は流魂街を改革したい。正直死後の世界が江戸時代レベルの文明の世界なんて嫌だ。生活レベルを上げたいし、地区ごとの差も減らしたい。魂魄の管理といえば言葉が悪いが、戸籍を設けて現世において各分野で活躍した人を積極的に瀞霊廷に招集するべきだ。技術分野とか医療分野とか。人生その知識を詰め込んで死んだ人が着の身着のままで生活しているなんて尸魂界にとっても勿体無い。死後の世界も悪くないもんだなと思えるくらいの街にしたい。

それを実現するためには、尸魂界の時間の流れに慣れるのではなく、現世における変化の速さについていけるようにしとかないといけない。


「なに考えてるッスか?」
「べつに!」
「とりあえずこんなもんッスかね。」

掃き掃除に拭き掃除。見るからのガラクタは外に出した。かなり埃を取り除けた。アレルギー症状も出ないだろう。

「よく見ると家具もかなりガタが来てるッスね。」
「私の部屋のものとか虫食い凄くてさ……中身捨ててあってし、夜一さんに相談して家具も捨てて新しいの買おう。」
「そんじゃ、それはまた今度。」
/ 1032ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp