第45章 故郷
「就活生、、?ねえ私、進路どうしよ。高校は行くけれど、そのあとどうしよ。護廷隊に就職なんてOKされる?」
「アタシのところ来ます〜?最近商売繁盛。右肩上がり。人手不足なんっスよ〜。もちろん副業もOKっス!」
「駄菓子屋はちょっと……」
目の前の二人を無視して会話してしまったので、レンが代わりに受け答えをはじめた。
「得意なことはあるの?」
「自分は剣術が。」
「霊力の高さには自信があります。」
「そう。虚の罪を洗い流すにはこの斬魄刀で斬ることが必要。剣術の高さは即ち死神の適正の高さだよ。霊力が高いのはポテンシャルが高いということ。鬼道や回道、白打、剣術に至るまで全ての元は霊力。良いものを持ってるね。二人とも、卒業までしっかり磨き上げておきなね。僕は一番隊副隊長鏡山レンだよ。」
「異例の昇進をしたという鏡山レン殿とリン殿の噂は聞き及んでます。」
「えー!やっぱりわたし美女だし?優秀だもんねー!」
「ポインティ隊長の方が異例ですけどね」
「あはは」
など話していると、一人の女の子が私の方へと走ってきた。栗毛色の可愛らしい女の子だ。見た目の年齢は私よりも少し上、高校生か大学生のような今風の女の子だ。
「元十二番隊長の浦原さんと、蓮美さんですか?」
一瞬めっちゃ重たい空気が流れる。それは鉛のような重さだった。
『おいおい、避けてた話題だぜ!?』
みたいな声が部下から聞こえてくる。
「えぇっ、と。アタシはそうっ、ス。」
喜助さんがちらっと私を見た。
「蓮美といえばそうなんだけど……」
「えっ、?たしかに、ちょっと幼いですね、蓮美さんの妹さんですか?」
「いや、違うかな」
「じゃあ蓮美ポインティさんですね!」
フルネームで知られてる。どこの子や。喜助さんに助けを求める
「お、おい、下級生!こちらは佐伯ポインティ一番隊長だ。」
「各隊隊長、副隊長の名前くらいは覚えとけよ。」
上級者が彼女を注意した。
「ええっ、私名前覚え間違えたのかなぁ。」
「えーっと、あなたの名前は?」
「はい!真央霊術院1年生、第六地区出身の月見里リカです。以前おふたりにこの命を助けてもらいました!」