第45章 故郷
「おー懐かしいこの置物~」
「ボクの書斎の方はほぼ空でした~中央四十六室が持って行ったんでしょーねぇ…まぁ、構いませんけど…?どうしました?」
喜助さんの一人称が変わったことがとても嬉しかった
「ポインティさん?」
「いま、ボクっていったの、無意識?」
「あれ?そう言いましたぁ?……なんでそんな、笑顔なんスか」
「んん~嬉しいなぁ~って」
前までにも、ボクと言ってくれたことあったけれど
何故かとても嬉しかった。
取り繕ってない喜助さんが見られた気がする。
「思い出ばっかのはずなのに私は経験してないんだよね…」
「経験してるとか、そんなの気にしなくていいじゃないスか。貴女のここでの記憶は、貴女の魂の記憶ッス。貴女自身の記憶なんですから。」
「そうですね。」
「やはり、ここへ来ておったか。」
中庭から夜一さんが入ってきた
「あ、すいません勝手に入ってしまいました」
「構わん構わん。ここはお前らの家じゃ。ま、好きに使えばいい。使わなくても自由じゃ。それと押収された喜助の私物は請求すれば戻ってくるはずじゃ。研究資料などもあるじゃろうからするといい。と、砕蜂が言っておった。」
「ありがとうございます。」
「じゃ、儂はまた二番隊に行ってくる。砕蜂がうるさいからの……あ、そうじゃ、喜助、ここを尸魂界の拠点にすればいい。」
「いいんスか?」
「いいも何も、ここはお主らの家じゃろ。ポインティも自由に使って構わんからな。見たところ、使われておらぬようだし、人がいない家は腐る。家には儂から一報入れておこう。弟に言えば伝わるじゃろうて」
「では、ありがたく使わせてもらいます。」
「私もここをセカンドハウスにします!」
「自由にして構わぬからな。にゃはは」
夜一さんはあっという間に去っていった。
「なら、入り用なものを買っていきましょうか。まずは掃除からッスね。」