第45章 故郷
「そうね、最初はひよ里と上手くいってなかったもんね」
「あははは」
「職に困ったらいつでも言ってください。隠密でも情報技術でもポストは空けておきますから。」
「じゃあポインティさんの部下になるんすか。」
「あら?いまでも浦原商店は一番隊の管理下にあることになってるのよ?」
「そうでしたねぇ。ポインティサンの迷惑になることは辞めなければなりません。」
「是非ともそうしてください。」
私はぱっと閃いた
「喜助さん、あそこに行きませんか?」
瀞霊廷を出て西流魂街、瀞霊廷の近くにある四楓院家の敷地へ入る
一本道をずっと歩いて行くと100年前と変わらない屋敷があった。
「やっぱりここは変わんないッスね。」
「喜助さんがかけてくれた結界そのまんま残ってる…中に入れるかな?」
扉に鍵がかかってるようだった。
「……花月」
花月が鍵穴に合わせて木を変化させる
「えぇそれ犯罪ッスよ……」
「後で夜一さんに言えば大丈夫大丈夫。ほら、開いた!」
引き戸を開けて中に入る。
そこは誰も使ってないようで少し埃っぽかった。
『面白いもの発見しましたよ!』
と花月が部屋に残った僅かなある霊子を斬魄刀を伝って私に触れさせた
「……うわ、よく残ってるな」
「どうしたんッスか?」
「…これ、喜助さんの霊子ですよね?」
と斬魄刀の鞘の部分を喜助さんに渡す
喜助さんが鞘を握るとおお、と声を出した
「よく残ってますね…」
『それだけじゃないよ、ほら。』
と感じたのは私の霊子だ。
「喜助さん、ほらほら!これ!!」
「これ…ポインティさんの?」
「多分、蓮美ちゃんの方だけどね、いやぁ…………凄いな、この霊子、全く私と同じだよ。」
何百年もこの家に住んでたんだから、僅かに霊子が残ってても不思議ではないと思ったが、喜助さんや私がここに結界を張っていたのが未だ解けていないことが原因だろう。
結界のお陰で、家はまだ生きているような感じがした
「それにしても、荷物もほとんどそのままッスね…」
「引っ越した時、ほとんど物を置いていったからね。四楓院家の人、良くそのままにできたよね。」
「追放されたアタシと関わりたく無かったんでしょ。」
そう言って、
そこらにあるものを手に取った。