第43章 孤独で自由な旅路
「なにからなにまでほんまありがとうございます。」
「まぁアナタならなんとかしていけるでしょう。」
「現世にも干し柿ありますからね」
「干し柿よりも美味しいもんたくさんあるんやろ?」
「暫くはグルメツアーでも楽しんでください」
ギン隊長はまだ上体を起こせない為、浦原商店で休むことになっていたが翌朝、姿を消していた。
いや。少しそれは違うか
「ギン隊長」
「あ~ぁ見つかってもうた」
ギン隊長はきっと姿を消すだろうと思っていた為、気を張っていた
「あの、ちょうど虚現れましたんで、手伝ってもらっていいですか?記録映像とか残さないんで。」
「なんだ?死神か……?」
「ボクは何したらええのん?」
「私が補佐するので、お好きなように!」
「この程度の虚、1人でもやれるやろ?」
「じゃ、ギン隊長が戦ってください!」
「ま、ええけど~」
「生意気なやつめ……喰ってやる!!」
「縛道の六十一【六杖光牢】」
ギン隊長は詠唱破棄の六杖光牢で虚を縛った
「ガぁぁぁぁっ」
「怖い怖い、そんな騒がんでもすぐに尸魂界送ったるて~射殺せ 【神殺槍】」
斬魄刀は仮面を貫いた。
「はい、お給料頂戴」
「いやです~」
良かった、霊力も戻ってるみたいだし、義骸も馴染んでそう。
戦闘中、片腕しか使わなかったみたいだが
ギン隊長の実力があれば片腕でも虚…どころか大虚でも倒せるはず。
「本当に行かれるんですか」
「いつまでも世話になられへんやろ」
「……そうですか」
「そんな顔せんとって?」
眉毛を少し下げて言われた
「これが、最後ちゃうんやから。」
ギン隊長が笑った
「また会えますよね?」
「当たり前や。生きてたらまた会える。」
「乱菊さんにも会ってあげてくださいね?」
私の頭をポンポンとすると耳元でありがとうと言った。
私はその瞬間、意識が飛んだ。
目を覚ますと私は部屋にいた。
あの出来事が夢だったんじゃないかと思ったけれど僅かに残る白伏特有の圧迫感で夢じゃなかったと悟った。
「ポインティさん、入ってイイっすか?」
喜助さんが部屋に入ってくる
「これ、松本副隊長宛の手紙ッス。」
ギン隊長からのものだった。
「渡してあげてください。」
そう言って喜助さんは部屋から出た。