第42章 テセウスの船
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答えは出ている。ギン隊長の言葉のお陰だ。
ただ、私は喜助さんにそう思われなければ、そうある意味がない。だから確認した。
「喜助さん……」
私がそう言うと彼は少し、口元を緩めた
「すいませんでした。」
そして頭を下げる
「貴女は謝らないでほしいと言いますが、やはり謝らせてください。貴女に何も告げずに去ったこと、そして崩玉の件…謝らないと気が済みません。」
彼が長い間悔やんで来たことだ、それを私は許す必要があると思った。
「もう大丈夫です。ありがとうございます。」
そう言ってもまだ頭を下げ続ける。
「私と喜助さんの想いを崩玉が叶えてくれたのだとしたら、私は今も過去も全て受け入れようって思ったんです。それでね多分、私の使命は喜助さんの気持ちを受け入れて、そして長年悔やんできたことから解放してあげることだと思う。」
私は喜助さんの瞳をみた
「私は罪状を知らされず、ただ貴方が尸魂界を追放されたとだけ伝えられました。霊力全剥奪の上に尸魂界追放、そんな重い判決。喜助さんは罪を犯したのか、いや、なにかの間違いだ、ずっと混乱してました。」
喜助さんが少し伏し目がちになった
「でももし貴方が罪を犯すことをしたならばきっとそれを償うでしょう。決して逃げたりなんかしない。だからきっと喜助さんは何かに巻き込まれたんだと、思いました。……喜助さん、尸魂界から去る時、あの家から持ち出したものありますよね?」
以前まで喜助さんの部屋の棚にあり、雨が私に見せてきた-
「はい。貴女の寝室に置いてあった写真を持っていきました。……いや、正確には夜一さんにもってきてもらったんスけど。」
そう言って立ち上がる
暫くしてそれを持ってきた
写真立ては変わっているが中は綺麗なまま
桜満開の十二番隊の隊舎の下で撮った私と喜助さんの写真
「これが無いと気付いて、私は貴女に捨てられたんじゃないって確信しました。」
喜助さんは写真を見つめながら言った
「やっぱりアタシ、老けました?」
思わず吹き出す
「老けましたよ~」
「そうッスか…若作り頑張ります……」
「とりあえずお髭ちゃんと剃りましょうね」
喜助さんはあははと笑う