第5章 Prologue:試験
じぃの側には京楽、浮竹、卯ノ花がいた。
張り詰めた空気のせいかじぃ先生のご機嫌はあまりよろしくないように思えた
「ご苦労じゃった。」
「ご機嫌斜めですね?」
「儂の命令をよく思い出して考えるといい。」
破面を倒せってことを言ってた。
そうか、倒さなかったことを怒ってるのか。
「あの破面は知能がある為、侵入経路を聞き出すことも出来るでしょう。そして破面の生態を知るためにも生かして捕縛させるのが良いかと判断し、生け捕りにしました。」
「死神にとって命令は絶対じゃ。お主の勝手な判断でどれだけの者を巻き添えにすると思う。」
「じぃ先生、勘違いしてませんか?」
「なに?」
「私は死神ではありませんよ?」
場の空気が静まり返った
「あははは!ポインティちゃんの言う通りだ!あははは」
京楽隊長が腹を抱えて笑い出す。
「って〜ことだ山じぃ。山じぃの命令は無視したかもしれない。でもポインティちゃんは死神ではないんだから山じぃの命令に従う必要なんてないんだよ。」
「これは一本とられましたね。」
と卯ノ花隊長はくすりと笑った。
「最後まで話を聞かんか。命令違反と言えども結果的に今回は役に立った、と言おうとしておったのじゃ。」
「山じぃ、このタイミングじゃあなんだか……ねぇ?」
「京楽、黙ってろ」
隣にいた浮竹隊長がとめる。
「しかし先も言ったとおり、命令は絶対じゃ。今回みたく結果が良いものになるとは限らん。……わかったな?」
「肝に銘じます」
「良いだろう。して、試験の件じゃ。」
「破面倒せてないし、不合格でしょ?」
「否、保留とする。結果は2日後に出す。それまでは現世へ戻り療養せよ。」
「ん〜〜わかりました。ちょうど友達と遊ぶつもりたったし。」
私は挨拶してその場を離れた
「山じぃってば〜言ってあげれば良かったのに『ほんとは捕縛してほしかった』って。」
「捕縛の場合、自分が相手より強いことが絶対条件になる。こちらが殺られないように、かつ殺さないよう力加減が必要になる。それは『手加減』ではなく、高度な戦闘技術。殺せと命令されていた方が全力で戦える分そちらの方が簡単で安全。先生が破面を殺せと命令したのは彼女の身を思っての」
「そうやって全てを解説するのは褒めたことではありませんよ。御二方。『総隊長』の顔を立ててあげてくださいな。」
