第5章 Prologue:試験
皿の周りにも結界が張ってあった。
その結界の周りを花月の出したつぼみの付いた蔓が覆う
「……!」
彼女は花月に気付いた
「霊力を吸収することで結界を破ろうとしているの?」
「さて、どうでしょうか」
雛森さんが蔓を破ろうと攻撃するも次からつぎへと蔓が結界を覆う。
私は結界の前に立った。
「雛森さん、お皿頂きます」
「まだ結界は破れてないよ!」
蔓が離れていくと、結界の中から皿を抱えた蔓が出てきた
「花月、引いていいよ」
蔓が消えると四角形の結界と皿を置く台、その真下から幾つもの穴があった
「そう…地中からね」
「この結界は地表のみに張られていましたから。もし結界が張ってあったら霊力を吸収する他なかったでしょうけど」
「5分だけ待ってあげます。その間に行ってください。」
「はい!」
その場を離れ霊圧探知を始めた
「恋次の霊圧!」
彼にはよくちょっかいをかけに行って仲良くしてもらっている。本人は迷惑そうに怒鳴り散らすが、言うほど嫌がってないのが面白い。
正確な居場所を測るため霊圧を探っていると
「……これは?」
重く禍々しい霊圧を僅かに感じた。
この感じ、身に覚えがある。
「……破面?」
この前も同じような霊圧を感じたから間違いない。
場所は……五番隊隊舎の辺り
身を潜めているのか、霊力が漏れない何かの中にいるのか。
とにかくじぃに伝えなければ。
その場を離れてじぃの元に走った。
「試験中じゃ。会場から出るのは棄権ともとれる行為であるぞ。」
「じぃ、五番隊隊舎の方へ意識を集中して。」
じぃは目を開けて閉じた。
そこにいた隊長陣、京楽、浮竹、東仙、藍染も同様の動きをした。
「これは……!」
隣に侍る雀部副隊長が声を上げた
「この試験、一時中断とする。」
「んん〜どうやって入ってきたんだろうねぇ」
と京楽が顎を触りながら言った言葉は宙へ消えた
「どうやら自分の隊舎の近くのようですね。…ポインティ君。悪いが雛森くんを呼んできてくれないか?」
「わかりました。」
雛森と共に再び戻ると隊長が既に全員揃っていた。
「藍染隊長、ポインティちゃんから聞きました」
「雛森くん。移動しながら指示内容を話すからとにかく五番隊隊舎へ急ぐよ。」