第39章 過去編 ~結~
「ただいま」
「おかえりなさいッス!」
とおたまを持った喜助さんの姿があった
「え?!帰ってたの?」
「今日を逃せば暫く会えそうに無かったッスから。」
「喜助さん……」
コトコトと鍋から音がする
「いけないいけない」
喜助さんがご飯を作っていた
「私が作るよ。」
「じゃあ、大根蒸してあるのをお願いします!」
2人で料理を作って食卓を囲む
何気ないこの時間が幸せだ。
「最近忙しいみたいね。」
「はい。色々事件が重なっていて……」
「そうなんですか。」
「今、大事な時期で……なかなか帰れなくてすいません。」
「私の事はいいから。でも、研究して、お仕事して、それで強くなるために鍛錬もしてるんだよね。尊敬するよ。」
「我々はここを守る存在っス。有事の際、生命を賭して戦わなければならない。でも、僕は生命を投げ出すなんてことはしたくないんですよ。やりたいこと沢山ありますから。戦いに敗けることは死を意味します。死なない為に千の準備をする、僕がしていることは全てそれの一環なんっすよ。」
「じゃあ、私と恋人になったことも?」
「そうかもしれません。だって、貴女とずっと一緒にいたいっスから。」
「いや……えっ、もうそんな、」
顔が熱くなる
「でも、ちゃんと休んでよね?」
「だからここに来たんッスよ。」
喜助さんの為にお風呂を沸かしてあげる。
「お先にすいません。」
「いいのいいの、お先にどうぞ。」
「ポインティさんも一緒に入りますか~?」
「……入ろうか?」
と帯を解こうとすると
「冗談ッス冗談ッス!!!」
と脱衣場へ入っていった。
喜助さんの後に自分も入った。
あがると、喜助さんが縁側に座り、ぼうとしていたので、その横に座った。
「静かっスね~」
「私にとっては賑やかだけど?」
満月が夜を照らす
「お月様大きいね」
「そうッスね~」
私は喜助さんの肩に寄りかかった。
喜助さんが私の肩に手を回す
「久しぶりに恋人らしいことしてる気がする。」
「あれ?普段は違うんッスか?」
「技術開発局で恋人してたら喜助さんの面子に関わるでしょ?」
「気にしてくれてたんッスね~」
「当たり前。そのくらいの切り替えは出来ます。大人ですから。」